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むらかみ・いわふね珍風景(珍風景番号9)
お参りに行くのもた~いへん!分断された参道(珍風景番号9)
村上市のJR坂町駅近くに「法鼓山本傳寺(ほっくざん ほんでんじ)」というお寺があります。
古くから日陣聖人の誕生寺、そして鬼子母神様のお寺として人々に振興されてきた本傳寺。昭和60年に慈母水子観音のお像が建立されてからは、「水子観音様のお寺」としても有名になり、近郷近在はもとより広く多くの方々に信仰されています。
そんな本傳寺にお参りに行こうとしたら、参道が線路で分断されている!?
これは、大正3年に羽越本線が延伸し、坂町駅が新設されたときに分断されたそうです。
線路のすぐ近くであることから、昭和18年、門前を走る機関車のばい煙に混入した火が強風に煽られて寺所に飛び広がり、本堂を含む大部分を焼失したこともあったそうです。(現在の本堂は、昭和47年に再建されました。)
左:題目塚 右上:赤いほこらと線路の向こうの本堂 右下:本堂
住職のお話によると、線路の向こう側の県道289号沿いには、お経の書かれた石(題目塚)が。
そして、県道から本傳寺方向へ曲がると、その先には赤いほこら(弁天堂)がありました。
昔は、この辺りから本傳寺の参道となっていたようです。
ちなみに、参道が分断されたといっても、歩道橋を渡れば線路の向こうに行くことができますので、ご安心ください。