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むらかみ・いわふね珍風景(珍風景番号16)
山北の大川でしか見られないコド漁(鮭漁)を激写!(珍風景番号16)
村上市の山北地区を流れる大川にも、晩秋から初冬にかけて鮭が遡上します。三面川では居繰り網漁やテンカラ漁が行われますが、大川では「コド漁」という全国的にも例のない漁法で行われます。
“コド”とは、川底に杭を打ち、その杭に木の皮や柳などをつけた箱型の装置の事を指します。このコドの中に休憩をしに入ってきた鮭をひっかけて捕まえるのが「コド漁」です。現在大川で行われているほとんどの漁は、“コド”を簡略化したもので足場となるウワジョウをつくり、竹のシダを流した仕掛けを組み立て、そこに隠れたり休憩しに来る鮭を捕らえる方法で行われています。
写真は、コド漁によって捕らえた鮭を漁師さんが引き上げている様子です。
この「コド漁」は10月1日~12月末まで村上市山北地区の大川の河口付近で行われています。この仕掛けを設置する場所は毎年入札によって決められるそうです。
漁を見ていると、鮭の習性をよく観察し編み出された先人の知恵がうかがえる貴重な漁法だなと感心させられました。
鮭を待ちかまえる漁師たち。後ろに生えている木々もこの時期にだけ突如現れる、漁の仕掛けのひとつです。
コド漁で捕られた鮭。でかいっ!
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