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【村上】国指定史跡「平林城跡」を訪れてみませんか
平林城とは
村上市平林に国指定史跡「平林城跡」があります。
平林城は、南北朝時代から戦国時代にかけて、村上市の一部と粟島を支配していた色部氏の居城です。
麓(ふもと)に平時の居館を構え、背後の要害山(ようがいさん)に戦時用の山城を備えていました。
東西約300m、南北約200mにも及ぶ広大な居館跡には、大規模な土塁や空堀が良好な状態で残り、山城跡には曲輪や堀切などの多数の遺構が残っています。
なお、要害山(標高281m)にはおよそ1時間で登ることができ、天気がよい日には、山頂から佐渡や粟島を見渡すことができます。
平林城跡案内図
延長70~80m、高さ3~5mもある大規模な土塁と空堀
発掘調査が行われています
排水溝の遺構
平林城跡では、現在も村上市教育委員会による発掘調査が行われています。
これまでに行われた居館跡の発掘調査では、門の礎石や堀にかかる橋脚、大小の石を整然と並べた排水溝も見つかったとのことです。
用語解説
用語 | 読み方 | 解説 |
---|---|---|
山城 | やまじろ |
山頂や山腹に築かれた城 |
居館 | きょかん | 領主が住まいに使っている邸宅 |
空堀 | からほり | 水のない堀 |
曲輪 | くるわ | 城の一区画。中世の山城では傾斜地を削って造った |
堀切 | ほりきり | 敵の攻撃を防ぐため、山の屋根や峰に掘られた空堀 |
礎石 | そせき | 建造物の土台となって、柱などを支える石 |
平林城跡へのアクセス
平林城跡駐車場まで
- JR平林駅より 徒歩で約20分
- 日本海東北自動車道「荒川胎内IC」より 車で約15分
- 日本海東北自動車道「神林岩船港IC」より 車で約10分