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むらかみ・いわふね珍風景(珍風景番号109)
最後の将軍の陣屋跡(珍風景番号109)
一橋陣屋跡の碑
「最後の将軍」徳川慶喜をご存じでしょうか。御三卿(ごさんきょう)の一橋家(ひとつばしけ)から、1866年に将軍家を継いで江戸幕府の第15代将軍となりました。その後1867年に大政奉還し将軍職を辞したため、「最後の将軍」とも呼ばれています。
一橋家の石高は10万石でしたが、その所領は全国各地に点在していて、一部がここ村上にもありました。1827年以降明治維新までの約40年間、荒川左岸の12か村と旧神林村中央部の5か村の計17か村・約7200石が一橋領とされ、村々を取り締まる陣屋が金屋に置かれていました。
陣屋が設けられた当時、金屋には150軒あまりの家々が並び、市が開かれるなどたいへん賑わっていたと伝えられています。
現在、陣屋跡には「一橋陣屋跡」の碑が建てられ、昔を偲ぶことができます。
痛々しく補修された老松
石碑の後ろの松は、陣屋表門の両脇に植えられていた老松の1本だと言われています。陣屋があった当時すでに老松だったと伝えられており、そのことからすると樹齢200年以上ということになります。今は左側の松だけが残っていますが、さすがに幹が腐ってしまい、痛々しく補修されています。
石碑は転作研修センター入り口にあります
陣屋は明治以降に取り壊され、跡地には旧金屋村役場が建てられていました。
現在は、JAにいがた岩船の倉庫や金屋転作研修センターなどになっています。
徳川将軍家と村上との意外なつながりがわかる珍風景でした。
これまでの珍風景
村上城天守台に並んだ石(珍風景番号108)
お城山頂上に並んだ石の秘密
掲載日:平成26年1月10日
門番のいた校門(珍風景番号107)
村上市役所裏の建物の正体は
掲載日:平成25年12月27日
砕氷艦のスクリュー(珍風景番号106)
かつて南極観測で活躍した「しらせ」のスクリューが見られる?
掲載日:平成25年12月20日
お隣とは壁一枚(珍風景番号105)
村上の町屋、ちょっと変わっていると思いませんか?
掲載日:平成25年12月6日
子連れの狛犬(珍風景番号104)
社殿前の狛犬をよく見ると子犬が!
掲載日:平成25年11月29日
道路の植え込みにも村上らしさ(珍風景番号103)
「北限の茶所」村上の道路の植え込みには
掲載日:平成25年10月18日
6・3・3制発祥の地(珍風景番号102)
日本の教育制度に大きな役割を果たした珍風景
掲載日:平成25年9月20日
絶景の展望台(珍風景番号101)
岩山の頂上になにやら建物が
掲載日:平成25年9月13日
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