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村上岩船で暮らすヒト・働くヒトへのインタビュー(4)

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0659755 更新日:2024年4月25日更新

「しいたけで関川を盛り上げる!」

須貝 圭介さん

須貝さん①

関川村出身。山形県鶴岡市の高校を卒業後、関川村森林組合に就職。関川村森林組合ではしいたけ栽培事業に携わっていたが、より力を入れるため、2014年に(株)SHKを設立。現在では、東京の超高級料理店に商品を出荷するなど販路拡大に向け奮闘中。地元の祭りの実行委員会副委員長やPTA三役を11年務めるなど地域の活動にも力を注ぐ。

 

Q高校時代の夢や職業観を教えてください。

 高校は地元ではなく、山形県鶴岡市の高校に進学しました。寮生活を送ったり、全校の応援団長を務めたりと、色々と頑張った高校時代でしたが、はっきりした夢や職業観は持っていませんでした。漠然と、社長になって良い車に乗ってみんなに注目されたいとか、都会への憧れなど、当時としては普通の高校生だったと思います。

 一つはっきりしていたことは、高校卒業後は地元関川に戻ることです。県外に出させてもらった親との約束でしたが、まさか今のようなしいたけの栽培・販売をするとは思ってなかったですね。

 ちなみに、今は、当時漠然と考えていた社長になりましたが、社長は必ず良い車に乗っているわけではないので誤解しないでください(笑)

Q今やっている仕事を教えてください。

 「あらかわ生しいたけ」の生産・販売や、村内の生産者と一緒に地元のしいたけを地域内外の消費者に食べてもらえるように様々な取組を行っています。

 しいたけは菌床栽培といって、おがくずを固めたブロックを使い、温度や湿度を制御した栽培ハウスの中で育てています。しいたけの他に、国内では珍しいきくらげを生産しています。これらの商品は、県内のスーパーなどでも販売させていただいております。一方で、しいたけを栽培する中で、最近の悩みとしては、施設が老朽化してきており、施設設備の故障にとても困っています。簡単には直せずお金もかかるので大変です。

 Shkのしいたけ・きくらげをもっと知ってもらい、関川全体をPRしたいので、PR活動も精力的に行っています。昨年は、東京にある新潟県のアンテナショップで関川村の観光や関川産しいたけをPRしました。また、関川産しいたけをふるさと納税の返礼品や東京の高級料理店でも使用いただいております。その他では、地域の小中学生の職場体験など、地域のこどもたちからしいたけに触れてもらい、地元で働くことを知ってもらう機会を提供しています。こういった機会を通して、地域の人たちに地元関川やしいたけの魅力に気付いてもらえたらなと思っています。

Q村上岩船で暮らし・働くことについてどう考えていますか?

 関川は、生まれ故郷で住み慣れているので、気を張ることなく、過ごしやすいと感じています。結婚してこどもができてからは、町内会など地域のイベントにも参加するようになり、地域の現状を肌で感じ、もっと良くしていきたいと思うようになりました。今では地域のお祭りの実行委員長や副委員長を務めています。やっぱり地元で過ごしていると、人が温かいし、居心地・環境がいいのでストレスなく暮らし、働くことができるのだと思います。

Q将来に向けてやっておいた方が良いことを教えてください。

 若いうちにできるだけ苦労することをおすすめします。若いうちから色々な経験をすることで、初めて知ること、新しい人との出会いの中で、自分を磨くことができます。大人になって一から勉強すると大変なんです。あの時やっておけば良かったと後悔しないように今のうちから行動することが大事です。また、色々な人と接し、人とのつながりや協力してくれる人を増やすと、絶対将来の役に立ちます。私自身も、たくさんの人に協力してもらい、関川産しいたけを販売できていると実感しています。

Q今後の展望を教えてください。

 関川産しいたけの高付加価値化です。しいたけを使った新しい加工品を開発したいと考えています。今は、生しいたけ・干しいたけ等、しいたけそのものの美味しさを提供していますが、例えば、加工をしてお菓子にするなど付加価値をつけることで、関川産しいたけを身近に感じてもらい、消費を増やせるのではないかと考えています。栽培から加工まで関川で行うことで、地元の高齢者の方等に働く場所を提供できるかもしれません。

 現在、そんな想いを抱きながら、しいたけ加工品の試作を行っているところです。

Q高校生へのメッセージをお願いします。

須貝さん②

 特別なことではないですが、日ごろから、周りの人への感謝を常に忘れずに過ごしてほしいです。

 会社を経営していると実感しますが、関川産しいたけを栽培・販売できるのは、買ってくれるお客様をはじめ、取引先の方々等、様々な場面で協力してくれる人たちがいるからです。常に感謝の気持ちを忘れずに仕事をしています。感謝の気持ちを忘れて信頼を失うと、仕事ができなくなってしまいます。これは会社の経営に限らず、色々なことに共通すると思っています。

 また、笑顔を大切にしてほしいです。笑顔になることで、相手は良い気持ちになるし、好印象を与えて、仲間が増えるきっかけにもなります。仲間が増えれば、自分が何か困った時、新しいことをする時に協力してくれる人が増えます。協力してくれる人が増えれば、自分の自己実現に近づくことになります。

 是非、「感謝」「笑顔」を忘れずに、今後の高校生活と人生を歩んで行ってほしいです。

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