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9 良寛堂から眺める佐渡
概要・良寛とのゆかり
良寛堂からは日本海や佐渡を望むことができる。
良寛堂の裏には母の生まれた佐渡を見る良寛座像がある。
国道の脇に良寛を敬慕した歌人吉野秀雄の歌碑がある。
全景写真
詩歌碑・像
良寛座像と歌:昭和63年、良寛景慕会建立
良寛堂の裏には、原作者が三条出身の桝沢清(1892~1950)作製の高さ25センチ位の塑像を拡大したブロンズ製良寛座像が、母の生まれた佐渡島を眺めるように海に面して立てられている。
台座には由之老宛書簡「このごろ出雲崎にて」に、石塔に刻まれた歌と共に書かれた三首の初めの歌が彫られている。
これは良寛生誕230年を記念して、昭和63年9月16日に竣工された。
吉野秀雄歌碑
国道の脇には良寛を敬慕した歌人で会津八一の弟子だった吉野秀雄氏の歌碑がある。
この歌碑は、いつ誰が建てたのか分からない碑があってもよいのではないかということで、碑陰には何も刻まれていないという。
逸話 ここに住んでいた少年時代の読書好きな良寛の逸話
ある年のお盆の夕方、毎晩読書にふける栄蔵(良寛の幼名)の身を案じた母親から、少しは外に出て盆踊りでも見て遊ぶようにと言われて、栄蔵は部屋を出た。
暫く経って、母親は庭の石灯篭の陰に怪しげな人影を見つけ、泥棒かと思って薙刀を掴んで近付いて見ると、灯篭の明かりで「論語」を読んでいる栄蔵であった。