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45 阿部家
概要・良寛とのゆかり
渡部の庄屋で酒造業も営む。阿部家の7代目阿部定珍は和歌や漢文を好み、良寛と酒を酌み交わしながら、歌や詩をを詠み合うなど親交が深かった。
定珍は良寛庇護者の一人。書簡から良寛への援助ぶりがよくうかがえる。
門前に良寛の詩碑がある。個人宅。
阿部家の良寛遺墨は国の重要文化財に指定。
逸話 良寛の手紙
良寛の書き遺した手紙は数多く残っている。なぜなら良寛は、いろいろな親交のある家々からの届け物に対して必ず受け取りを書いていたからである。
届けに来た者を待たせて受け取りを一筆書いて持たせたようだ。
阿部定珍あてには
「定珍老
御手紙のおもむき拝見仕候。けさまことに野僧もたふ酔候まゝ、なにとぞ重てごとになし可被下候。早々。以上。 良寛」
(お手紙の趣旨は拝見いたしました。しかし今朝はたいへん私もひどく酔ったままでおりますので、この次のことにしてくださいますようお願いいたします。
早々。以上。)とある。
定珍からの手紙の内容はわからないが、すぐには返事しかねるものであったのであろう。
しかしながら、朝まで酔ったままというのは二日酔いだったのだろうか。
全景写真
詩歌碑・像
良寛詩碑(間庭百花發):平成3年(1991)建立。良寛の里づくり事業で建てられたもの。
阿部家に遺る数多い遺墨のなかでもよく知られている。
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