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55 都野神社
概要・良寛とのゆかり
延長4年(927)『延喜式神名帳』には同社の名が載っていることから、与板の総鎮守として古くから信仰されている神社である。
城主直江兼続の頃に九州の宇佐神社より祭神を迎え、八幡宮の称号を賜った。
明暦元年(1654)牧野家築城の頃、現在の地に移された。天保7年(1836)の大火で社殿が焼失し、新たな社殿の再建に尽くしたのが、8代藩主井伊直経である。寄進者には与板の5豪商たちの名が連なり、石柱や灯籠には寄進者の名が刻まれている。
本殿は天保11年(1840)、拝殿、幣殿は嘉永元年(1648)にそれぞれ造営された。彫刻は熊谷の小林源太郎によるものである。
現在、社殿は長岡市指定有形文化財となっている。毎年、9月には与板十五夜まつりが開催され、江戸時代から続く登り屋台が奉納される。
境内には良寛が左一を偲んで書いたという書簡の詩碑がある。
全景写真
詩歌碑・像
良寛詩碑(二十余年一逢君):昭和33年建碑、良寛生誕二百年記念