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62 蓮正寺
概要・良寛とのゆかり
浄土真宗西本願寺派の寺。蓮正寺境内に、「自然」、「法爾」が刻まれている墓石がそれぞれある。
山田杜皐(※)の墓や散華の文字が刻されている墓もある。
永禄年間の頃、信州にあった同寺は川中島の戦を避けて、直江家を頼り与板に移った。
同寺の9代住職真教の妻スセは割元新木家10代当主勝富の娘で、以南とは異父妹である。
38歳で早死し、後妻には母の末妹とみが嫁いでいる。叔母の嫁いだ同寺には良寛も数多く訪れており、逸話や遺品も多く残されている。
※山田杜皐:与板の町年寄で、酒造業を営んでいた山田家九代太郎兵衛重翰である。俳諧や絵を愛し、号を杜皐という。
天保15年(1844)71歳で死去。良寛より16歳年少である。
全景写真
詩歌碑・像
法爾墓碑
蓮正寺境内にある蓮正寺住職の墓石には良寛書の「法爾」が刻まれている。
自然墓碑
蓮正寺境内の常念寺に建てられている常念寺住職の墓石には良寛書の「自然」が刻まれている。