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消雪(しょうせつ)パイプ

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0053695 更新日:2019年3月29日更新

消雪パイプは、地下水をポンプで汲み上げ、路面に散水して雪を溶かすための施設です。

 かつては、除雪をするにも雪のやり場がなく、うず高く積もった雪の処理に困り、通行に支障をきたしていましたが、この消雪(しょうせつ)パイプのおかげで、冬でも夏場と変わらない路面状態となっています。

消雪(しょうせつ)パイプの画像

いつから活躍し始めたのでしょうか?

 昭和30年代当初に長岡市の一民間会社で試行されたのが始まりのようで、画期的な方法であったことから、特許になりました。
 道路の融雪としては、発明者の御好意により、昭和36年に長岡市が全国で初めて手がけ、昭和38年の豪雪でその効果がクローズアップされ、ここから全国に普及しました。このようなことから、長岡市が消雪パイプ発祥の地と言われています。
 県が管理する道路にも、昭和40年代に設置された消雪パイプが一部現役で頑張っています。
 老朽化が進み機能低下の著しいものについては、現在計画的に造り替えの工事を進めています。

水はどこから来るのでしょうか?

 消雪パイプの散水に必要な水は、通常専用の井戸を掘り、地下水を汲み上げて使います。これは、地下水の水温が冬期でも12~13℃で雪温に比べて高く、温度差で雪を溶かすことができるからです。そこで、地下水が豊富な地形、地質条件のところでないと、消雪パイプは設置ができないとも言えます。豊富な地下資源に感謝しなければいけませんね。

誰が操作しているのでしょうか?

 人間が操作をしていた時期がありましたが、現在のほとんどの消雪パイプは降雪感知器がセットされており、おおむね0℃以下の環境で雪が降ると、自動的に散水が始まるシステムになっています。これにより、真夜中の突然の降雪にも対応できるようになりました。

冬でもないのに消雪パイプから水がでる?

 消雪パイプは造っておしまいの施設ではありません。継続的なメンテナンスが欠かせない施設の代表選手でもあります。このため毎年、冬を前にして長岡地域振興局地域整備部管内の県が管理する消雪パイプの点検を行っています。ノズル(管先端の水の出る部分)1個1個をチェックし、砂による目詰まりの解消や散水量の調節、その他の補修を作業員の手作業で実施します。
 小春日和のある日に、なぜか消雪パイプから水が出ていることがあると思います。そんな時は、来るべき冬のために点検作業が行われていると思います。車を運転している方は、スピードを落として、通行していただければ幸いです。
 これからも長岡地域振興局地域整備部は、冬期間の安全で円滑な交通確保のために、取り組んでいきますので皆さんのご協力をお願いします。

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