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たずねてみよう山の下閘門排水機場
山の下閘門排水機場の新しいポンプの増設について
平成10年8月4日の記録的な豪雨は、通船川と栗ノ木川の流域に大きな被害を及ぼしました。
この時と同じ規模の豪雨が起きた場合でも、床上浸水や溢水被害を防ぐため、山の下閘門排水機場では、激特事業*1によって30立法メートル//sの排水能力を持つ新しいポンプの増設を進めてきました。
平成15年3月に新しいポンプが完成したことにより、従来21.6立法メートル/sだった排水能力は、2倍以上の51.6m3/sとなりました。
1河川激甚災害対策特別緊急事業とは、洪水等により、激甚である一般災害が発生した地域について、一般被害額を上限事業費として、一連の区間について河川改修を緊急に(概ね5か年以内)実施し、再度の災害の防止を図るものです。この事業は「激特事業」、「激特」等と略称されています。
建物のデザインコンセプト
排水機場は、「水の都」新潟を守る特徴的な施設です。排水機能を満たすだけでなく、水との関係をシンボライズさせるとともに、地域景観への参加(周遊)・開放(展望)も考慮されています。
このコンセプトに基づき建物は、下部にアースカラーのレンガを使用し、上部には軽い素材のアルミパネルとガラスを使用した単純な長円形となっています。
山の下閘門排水機場新管理棟
新しいポンプの特色
新しいポンプは、新技術の導入とコスト縮減のための様々な工夫を行っています。
- ポンプの高速小型化
- 天井クレーンの省略
- 呑み口流速の高速化
- ポンプの無水化
- ポンプの高流速化
- 2床式のポンプ床採用
- 立軸ガスタービンの採用
ポンプ吸込コーン部
羽根車吊り込み作業
吐出管設置状況
羽根車吊り込み作業
ポンプケーシング設置状況