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たずねてみよう山の下閘門排水機場
ゼロメートル地帯を流れる通船川・栗ノ木川
通船川は、新潟市津島屋で阿賀野川から分かれて、山の下閘門排水機場のところで栗ノ木川と合わさって信濃川に流れる川です。
信濃川や阿賀野川の水面の高さは、およそ標高0.5mですが通船川や栗ノ木川の水面の高さは、およそ標高-1.65mと2m以上も低くなっています。
通船川や栗ノ木川周辺は、信濃川や阿賀野川の水面の高さよりも地面の方が低いという所が多いため、信濃川や阿賀野川の水が入ってこないようにする必要があります。
また、この地域は降った雨を自然の力で信濃川や阿賀野川に排水することができないため、ポンプ場によってたまった水を排水しなければ水浸しになってしまいます。
通船川・栗ノ木川周辺の地盤等高線図
水面の高さをくらべてみよう
川の水質をよくするために
津島屋閘門排水機場
竹尾揚水機場
通船川は阿賀野川からの入り口と信濃川への出口を閘門排水機場で締め切っています。
そのため自然に川の水が流れることは、ほとんどありません。
しかし、そのままでは、川の水質が悪くなってしまうため、通船川と栗ノ木川には浄化用の水を取り入れています。
通船川には津島屋閘門排水機場から阿賀野川の水を、栗ノ木川には竹尾揚水機場から鳥屋野潟の水をそれぞれ約2立法メートル/s取り込み、山の下閘門排水機場より信濃川に排水しています。
また、通船川の増水時には、津島屋閘門排水機場から阿賀野川へ最大4.9立法メートル/sの水を排水します。