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ほ場整備のいろいろな効果(平成28年3月)
「ほ場整備」を実施することにより、農業生産法人の設立、農地集積の進展、複合営農の展開など、いろいろな効果が現れています。
農業生産法人の設立
ほ場整備を契機に、各地域で農業生産法人が設立されています。
会社組織として取り組むことにより、農業経営の安定、他産業並みの就業条件の整備などが図られるとともに、農家の後継者や新たな就農者の育成が可能となり、さらに農村の活性化にもつながります。
農地集積の進展
事業実施前(上) 事業完了時(下)
あちこちに点在している農地を農業に意欲のある担い手などに集めることを農地集積といいます。農地が散らばっていると、それぞれの農地への移動や水管理をはじめとする農作業の負担が大きいため、効率的な営農が困難です。
ほ場整備事業では、できるだけ農地を集積できるように、農家と行政が一体となった取組を行っています。
農地の集積により、農作業の負担が軽減され、ハウス栽培やその他の高付加価値農業に取り組む余裕が出てきます。
また、農地の貸し借りの条件が良くなるため、農地の効率的な利用が促され、耕作放棄が防止されたり、集落営農が可能になったり、特産物の作付けが効果的に行えるようになったりします。
生産コストの低減と労働時間の短縮
阿賀野市「長起地区」の場合
ほ場整備により田んぼが大区画化されると、農業機械の大型化が可能になります。その結果、作業効率が向上し水路等の維持管理も容易になるなど、農作業にかかる手間や労力が大幅に低減します。
複合営農の展開
農業生産法人の設立や農地集積の進展に伴い、労働時間が短縮され、創出された時間を利用して、これまで作付けされていなかった果樹や花き、きのこなどの栽培に取り組めるようになり、農業収入の向上につながります。
ソーシャル・キャピタルの向上
農業の近代化や兼業化、農村の混住化や人口減少の進行等とともに、農業生産における相互補完機能や相互扶助といった農村の社会的特徴(ソーシャル・キャピタル)の変質が見られ、それが農村の魅力や地域活力の減退を招く一因にもなっています。
ほ場整備を契機に、改めて魅力ある地域づくりのための話し合いが持たれ、水路の江ざらいや地域の催し物に農家だけでなく非農家も一緒に参加するなど、農村の活性化につながります。
また、このような活動が、「農地・水・環境保全向上対策」の取組にもつながります。
各地区の取組の紹介
ここからは、各地区でのいろいろな取組事例を紹介していきます。
効果事例紹介(平成23年3月)
効果事例紹介(平成25年6月)<外部リンク>
効果事例紹介(平成26年3月)<外部リンク>