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水稲早生品種「こしいぶき」について
「こしいぶき」とは
新潟県で育成した水稲品種「こしいぶき」は平成5年から新潟県と農業団体が一体となって開発を進め、8年間の歳月を経て開発された早生品種(注)です。
この品種の特長は、炊き上がったお米のつやが良く、粘りもあり、「コシヒカリ」に匹敵する食味をもつことです。
(注)早生(わせ)品種:稲の穂が出る時期や収穫する時期が早い品種のこと
開発のポイント
「こしいぶき」の開発にあたっては、いくつかのポイントがありました。
- 食味を最重要として品種選抜を行った。
- 数多くかけ合わせた子孫(800種類)の中から選抜を行った。
- 気象変動の激しい条件のもと選抜が行われた。
名前の由来
「こしいぶき」という名前は、越後(『こし』)の新しい息吹(『いぶき』)という意味で、21世紀に登場するお米にふさわしく、コシヒカリの血統を受け継ぎ、新鮮で活力に満ちたイメージで、県民投票実施の結果、命名しました。
特徴
こしいぶきの開発の背景には、コシヒカリに作付が集中したことにより、収穫作業が集中し、生産コストの増大や病害虫・気象災害による被害拡大という問題が懸念されたことと、コシヒカリと並ぶ早生の主力品種が切望されていたことが挙げられます。
こしいぶきは、コシヒカリよりも約10日早く収穫でき、これまで難しいとされていた、暑い夏での実りにもお米の品質を落とさず、また炊き上がったお米のツヤも良く、粘りがあり、コシヒカリに匹敵する食味をもっています。
このような特徴を持つ「こしいぶき」は、コシヒカリと並ぶ「新潟米」の二本柱となることが期待されています。