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有機農業について

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0055739 更新日:2023年7月7日更新

 有機農業は、消費者の安全・安心な農産物に対する需要に応えるとともに、農業生産による環境への負荷を低減し、農業の持つ自然循環機能(農業生産活動が自然界における生物を介在する物質の循環に依存し、かつ、これを促進する機能)を大きく増進する取組です。
 また、有機農業は、多様な生き物を育む、環境に優しい農業です。

有機農業の推進

 近年、消費者の食の安全・安心についての関心が高まっており、安心して購入できる農産物が求められています。一方、農業においては、環境への負荷をできるだけ小さくするとともに自然循環機能を増進させることが重要となっています。
 このため、県では、農薬及び化学肥料の使用量をできるだけ低減した栽培の実践等を通じて環境保全型農業の取組拡大を進めています。

有機農業と有機農産物の違い

「有機農業」とは

  1. 化学的に合成された肥料及び農薬を使用しない
  2. 遺伝子組換え技術を利用しない
  3. 農業生産に由来する環境への負荷をできる限り低減する
    農業生産の方法を用いて行われる農業のこと。
    (有機農業推進法における定義)

「有機農産物」とは

  1. 周辺から使用禁止資材が飛来し又は流入しないように必要な措置を講じている
  2. は種又は植付け前2年以上化学肥料や化学合成農薬を使用しない
  3. 組換えDNA技術の利用や放射線照射を行わない
    など、「有機農産物の日本農林規格(有機JAS規格)」の基準に従って生産された農産物のこと。

 有機JASに適合した生産が行われていることを登録認証機関により認証された事業者のみが有機JASマークを貼ることができます。この「有機JASマーク」がない農産物や農産加工食品に、「有機」、「オーガニック」などの名称の表示や、これと紛らわしい表示を付すことは法律で禁止されています。

有機JASマーク

有機JAS農産物と有機農業の違いに関する図

有機農業関連技術

 掲載されている内容は、各発行年時点のものです。最新の情報は、お近くの農業普及指導センターにお問い合わせいただくか、農林水産省や新潟県のホームページ等でご確認ください。

有機農業栽培マニュアル

研究成果情報

有機農業関係の研究成果情報
成果名 公表年
コシヒカリBLにおける有機栽培の手引き 平23
有機栽培水田で利用する簡易なチェーン除草機の作製方法とその雑草低減効果 平23
水稲のポット成苗は活着が優れ、雑草との競合に有利なため、有機栽培に適している 平23
経営体等を単位としたアカヒゲホソミドリカスミカメの防除要否判断技術 平24
苗箱を用いたコシヒカリ有機成苗育苗における肥培管理技術 平25
雑草共存環境におけるコシヒカリ有機栽培に必要な基肥窒素施肥量 平25
水稲種子生産における長期貯蔵種子の浸種初期水温管理法 平25
高温登熟年におけるコシヒカリの収穫時期の目安 平25
イネ墨黒穂病による玄米汚損軽減のための収穫・乾燥・調製作業 平25
マンガンの施用による水稲秋落ちの抑制効果 平25
稲こうじ病に対する薬剤および籾粗選機の効果 平25
メッシュ気象推定値を利用したコシヒカリの稚苗移植晩限マップ 平26
コシヒカリの耕深と収量・品質 平26
籾すり作業時の稲こうじ病粒の混入軽減対策 平26
県内水田土壌の30年間の変化と今後の対策 平26
コシヒカリ栽培で化学肥料を高窒素鶏ふんペレット肥料で全量代替できる 平26
コシヒカリの高温登熟下における品質向上のための水管理 平27
雑草共存環境におけるコシヒカリ有機栽培に必要な栽植密度 平28
水稲有機栽培におけるポット成苗移植と深水管理によるヒエの抑草効果 平28
休眠の深い水稲種子に適した浸種方法 平28
イネ科雑草の発生を抑える畦畔の草刈り方法 平29
効率的な土づくりのための有機質資材の施用効果データベースの作成と活用 令3
水稲有機栽培用の新しい除草機「表層撹拌型除草機」 令4
フェーン現象や乾燥による胴割粒の多発を抑制する早期収穫判断のめやす 令4

有機農業の産地づくり

 有機農業の生産から消費まで一貫し、農業者のみならず事業者や地域内外の住民を巻き込んだ地域ぐるみの取組を進める先進的なモデル産地(オーガニックビレッジ)の創出を進めています。

有機農業の産地づくりの取組
取組主体名 市町村 目的及び内容
R4~5 佐渡市 佐渡市  トキの野生復帰と野生下での個体数が増加する中で、次は「トキからヒトへ」をテーマに、次の未来を担う子供たちを育むため、施策として無農薬無化学肥料のお米を保育園や小・中学校の給食に提供するなど、食育等を含めた新しい形の農業に取り組み、農業分野におけるカーボンゼロと島内資源を活用した新たな経済循環の2つの仕組みづくりを進める。
R5 新発田市有機農業産地づくり推進協議会 新発田市  「オーガニックSHIBATAプロジェクト」として(1)有機米による農業の高付加価値化、(2)輸出による明確な出口戦略、(3)地域おこし協力隊登用による担い手の確保 によって、農家所得の向上と持続可能な農業の実現を図る。併せて、商工業や観光業と農業が連携し、「オーガニック」というキーワードで結びつけたビジネスモデルの構築を目指す。

関連リンク

 

新潟県農産園芸課「環境と調和した持続可能な農業」のページへ

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