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野菜
新潟県を代表する野菜
ねぎ(やわ肌ねぎ)
やわ肌ねぎは収穫時期によって4月~6月の「春ねぎ」、7月~9月までの「夏ねぎ」、10月以降の「秋冬ねぎ」に分けられ、県内・京浜地区を中心に出荷・販売されています。秋以降は新潟独特の冷涼な気温により、やわらかく甘くしっかりとしたツヤのあるねぎになります。
えだまめ
新潟県は全国でも有数のえだまめ産地です。品種や時期により「新潟えだまめ」「新潟茶豆」「新潟あま茶豆」の3つの商品に分けられます。そのなかでも「新潟茶豆」は生産量も多く、独特の香りと旨みが自慢です。品種や栽培管理、収穫後の調整などの基準のもとに作られた県の特産品です。
きゅうり
新潟県のきゅうり栽培は、都市近郊地域を中心に行われ、そのほとんどが県内流通です。地場産ならではの鮮度と、豊富で良質な水で育つことでの歯切れの良さが特徴です。塩漬けやぬか漬け、サラダにあるいは味噌をつけて丸かじりと、シャキッ!とした食感が楽しめます。
トマト
新潟のトマトは、甘みと酸味のバランスが良く、濃厚な味が特徴です。これは、春から初夏にかけての日照時間が豊富であることに加え、1日の寒暖の差が大きいことも理由のひとつです。「トマトが赤くなると医者が青くなる」と言い伝えられているほど栄養価が高く、リコピンやビタミンCなどが豊富に含まれています。
アスパラガス
前年秋に地下茎と貯蔵根にたっぷりと養分を蓄えた株から、春の訪れとともに芽吹く若芽を収穫します。春芽は鮮やかな緑色と、甘みと柔らかさが特徴です。夏芽はアスパラガスの親茎を大きく育て(2メートルほど)、伸びてくるわき芽を収穫します。繁った葉の影で育つため、春芽より淡い緑色をしています。中山間地域では春から初夏にかけての出荷がメインで、平場地域では4~10月まで長期間出荷されます。
ブロッコリー
キャベツの変種であるブロッコリーは地中海沿岸が原産地です。日本で栽培されるようになったのは戦後のことです。鮮やかな緑色が食卓の彩りに適しているため、洋食の普及と共に生産が拡大してきました。県内で生産されるブロッコリーは1年間で約1千トンですが、そのうち半分ほどが東京を中心とした関東圏で流通しています。
カリフラワー
ブロッコリーの姉妹野菜ともいえるカリフラワーですが、実は日本ではブロッコリーよりも10年ほど早くポピュラーになりました。ところが、緑黄色野菜への関心の高まりとともにブロッコリーが急速に普及したため、現在ではカリフラワーの流通量は少なくなっています。新潟県では小千谷市を中心とした魚沼地域での生産が盛んです。花蕾部を日光にできるだけ当てないようにしているため、流通関係者からも評価が高い真っ白なカリフラワーができます。
なす
新潟県では各地域でこだわりのなすを栽培しています。お召し上がり方も特性に応じてさまざまな調理法が楽しめます。小ぶりで実がしまった「十全なす」は漬物に。実の柔らかい「やきなす」はその名のとおり焼きなすに。「丸なす」は、煮ても焼いても蒸かしても、あらゆる料理に適しています。
にんじん
主要産地は、砂丘地の胎内市、新潟市と、準高冷地の十日町市、津南町です。砂丘地では3月下旬に種をまき、6月中旬から収穫するものと、7月下旬から種をまき、11月に収穫するものがあります。準高冷地では5月中旬から種をまき、9月下旬から収穫のものと、冬の間、雪の下で貯蔵し、雪解けの頃掘りとって収穫する雪下にんじんがあります。秋冬季に収穫されるにんじんは、冷涼な気温により、にんじんの臭みが少なくなり、甘みが多くなります。
さといも
新潟のさといもの主な品種は「大和早生」です。煮崩れしないきめの細かさと適度なぬめりが特長です。さといもは、新潟の郷土料理「のっぺ」に欠かせない冬の食材の代表です。JA新潟かがやきの五泉市では「帛乙女(きぬおとめ)」、秋葉区では「里のいもこ」、JA北越後の「砂里芋(さりいも)」など各産地がブランドを築き上げてきました。
れんこん
新潟県のれんこんは、長岡市中之島地区と五泉市で栽培されており、それぞれが「大口れんこん」と「五泉美人」のブランド名で、県内・県外で販売されています。新潟県のれんこん栽培は90年以上の歴史があるとされ、肥沃な大地と豊富できれいな水で育った県産のれんこんは、色が白く、シャキシャキとした歯触りや甘さ、旨みが自慢です。
かんしょ(さつまいも)
しっとりとした食感で人気の品種「べにはるか」や「シルクスイート」を中心に栽培されています。近年は、水はけの良い砂丘畑を中心に栽培が拡大しており、夏場の豊富な日照が甘みの強いさつまいもを育てます。県内各地でブランド化の取組が進められ、JA新潟かがやき「いもジェンヌ」、JA胎内市「はるかなた」、JA新潟市「しるきーも」、三条市下田地区「越紅(こしのくれない)」などがあります。
たまねぎ
新潟県の肥沃で広大な水田を利用した栽培が広がっています。秋に定植されるたまねぎは、雪の下で一冬を越え、春先の豊富な日差しをあびて6月から7月に収穫されます。共同集出荷施設の整備により、安定した品質のたまねぎを出荷する体制も構築しています。
いちご(越後姫)
春になると、赤い宝石をちりばめたようにハウスを彩るいちご。鮮やかな赤色とみずみずしいつや、甘さ。新潟県ではオリジナル品種の「越後姫」が11月~6月まで出荷されます。「越後姫」の特徴といえば、何と言ってもその「甘さ」があります。もともと酸味が少ない品種のため、その甘さが際だちます。また、「香り」も強く、出荷ピークとなる3月下旬以降、新潟県内スーパーの食品売り場は「越後姫」の甘い香りで包まれます。円錐形のおむすびのような特徴のあるかわいらしい形です。
すいか
夏を代表するくだものと言えば、すいか!そのおいしさはシャリ感と甘さで決まります。新潟のすいか栽培は、新潟市を中心に広がる海岸砂丘畑地帯と、魚沼丘陵地帯の二大産地を中心に行われており、いずれ劣らぬすいかづくりの達人が揃っています。初夏の日射しと夜半の涼しさが、シャリッとした歯触りと糖度を上げ、おいしい「すいか」をつくります。
メロン
新潟県のメロンは2つに大きく分けることができます。ひとつは畑で栽培する「トンネルメロン」、もう一つはハウスで栽培する「ハウスメロン」です。トンネルメロンは、畑ですいかのように地這いで栽培されます。ハウスメロンはつるを垂直に伸ばす立体栽培により一株に一玉しかつけません。そのため、トンネルメロンはお手ごろな価格で家庭用向け、ハウスメロンは高級果実として、お使い物向けという位置づけで販売されています。近年、トンネルメロンにおいて赤肉系メロンの出荷が増えてきており、販売店においても青肉系と並んで販売するお店が増えてきました。
野菜の衛生管理について
生鮮野菜は、肉類と比べて微生物の栄養となるものが少ないため、食中毒を起こす微生物が付着して増える可能性はより低いと考えられますが、海外では生鮮野菜が原因と考えられる大きな食中毒事例が報告されています。
そのため、生肉を取り扱うときだけでなく野菜を取り扱うときも、食中毒を防ぐために有毒な微生物に気をつける必要があります。
野菜生産のそれぞれの場面や野菜の種類で衛生上注意すべき内容について、農林水産省が指針(下記参照)を作成しておりますので、野菜の衛生管理にご活用下さい。
農林水産省作成
「生鮮野菜を衛生的に保つために~栽培から出荷までの野菜の衛生管理指針~」
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