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ニホンナシ育成品種「新碧」(しんみどり)

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0479495 更新日:2022年3月31日更新
 ・育成経過
 園芸研究センターにおいて2002年に「瑞秋」の花に「平塚16号」(通称「かおり」)の花粉を交雑し、交雑実生から黒斑病抵抗性の個体を選抜、ほ場に定植した。2009年、自家和合性で外観が良く、食味良好である系統を「新園9号」として選抜した。2015年に職務育成品種に認定され、5か年の現地試験を経て、2021年5月に「新園9号」を「新碧」として品種登録出願、同年9月に出願公表となった。

・樹勢および生態的特性
 樹勢は中程度で、えき花芽、短果枝の着生が多い。開花は「新美月」や「幸水」と同時期である。自家和合性を有しており、人工受粉を実施しなくても着果が得られる。収穫期は新潟県において9月中~10月上旬で、「二十世紀」と概ね同時期となる。黒斑病抵抗性を有し、黒星病にはり病性であるが、通常の防除で問題は認められない。

・果実特性
果実は600g程度の大果で、果面が美しい青ナシである。糖度は、「豊水」、「あきづき」並みに高く、酸味が少ないため、甘味を強く感じることから食味評価が高い。

・栽培性
自家和合性であるため、除芽等による開花数の制限を行うことで効率的な着果管理作業が可能になる。果面の美しさを出すためには一重袋での有袋栽培が望ましい。
ニホンナシ育成品種「新碧」(しんみどり)外観
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