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モモほ場に「多目的防災網」を展張しました!
4月上旬、園芸研究センターのモモほ場(面積14アール)に多目的防災網を展張しました。
多目的防災網とは、果樹棚をポリエチレン製ネット(天井9mm、側面4mm目合)ですっぽり覆うことにより、強風害や病虫害、鳥害等から果樹を保護するために設置する施設です。
多目的防災網とは、果樹棚をポリエチレン製ネット(天井9mm、側面4mm目合)ですっぽり覆うことにより、強風害や病虫害、鳥害等から果樹を保護するために設置する施設です。
多目的防災網で覆ったモモほ場の全景
特にモモ栽培では、風雨で感染する「せん孔細菌病」が重要病害であり、県内では風の強いモモ園が多いため、各地で対応に苦慮しているのが現状です。そこで、園芸研究センターでは多目的防災網設置によるモモせん孔細菌病の防除効果を明らかにし、研究成果情報として令和元年度にホームページ上で公表しています(リンク)。
多目的防災網を設置することで、多方向の風に対する高い防風効果が得られ、慣行の薬剤防除と併用することにより、モモせん孔細菌病の発病を大幅に抑制することが可能となります(図1、図2)。
ネットの展張作業は、冬の間畳んでいたネットをひもを引っ張って展張するだけのため簡易な作業で、14アールのほ場では4~5人の作業員で1時間程度の短時間で張り終えることができました。
防除効果や設置費用等の詳細は研究成果情報をご覧ください。
防除効果や設置費用等の詳細は研究成果情報をご覧ください。
多目的防災網内部の様子(モモシンプル栽培樹形)