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新潟県花きコンテストで審査委員を務めました!
新潟県花きコンテストは、本県花き生産の発展と花きによる潤いのある社会の実現を目的として新潟県や関係団体の主催で毎年2回開催されています。
今年度は、2月22日に「チューリップ切花コンテスト」、昨年10月13日にはすべての切り花品目を審査対象とした「切花共進会」がいずれも新潟ふるさと村を会場に開催されました。園芸研究センターからは、センター長が審査委員長を務めたほか、関係の研究員等が審査に携わりました。
【チューリップ切花コンテスト】
今年は暖冬の影響で生育が前進したためか、例年に比べて少ない出品点数でしたが、県内各産地の生産者から色とりどりの67点・53品種もの出品がありました。
審査はまず予備審査で半数程度に絞り込み、その後の本審査で7名の審査委員により品種特性、草姿、障害の程度、市場性などの観点から100点満点で採点されます。
採点結果を集計し、新潟県知事賞など特別賞8点(画像左)の他、それに続く金賞・銀賞が選ばれます。今回は、第1席の新潟県知事賞にピンクの地色に緑が入る品種「クリスマスエキゾチック」(画像右)が選ばれました。品種特有の発色と花及び葉の大きさ、伸びやかな草姿でバランスに優れ、ボリューム感のあるところが評価されたものです。
翌日には、同会場で開催された「フラワーウェーブ新潟2024」のオープニングセレモニー内で表彰式が行われ、審査委員長として園芸研究センター長が審査講評を行いました。
【切花共進会】
県内各産地の生産者からユリ類を中心にバラ、小菊、トルコギキョウ、カラー、ヒマワリなど、品目・花色など多彩な切り花78点が出品されました。
7名の審査委員による厳正な審査の結果、新潟県知事賞など特別賞8点(画像)の他、それに続く金賞・銀賞が選ばれました。第1席の新潟県知事賞には白色のユリ「ザンベジ」(画像上段左から2番目)が選ばれました。しっかりと固い茎に大輪の花を咲かせ、ボリューム感、草姿バランス等すべてが申し分ない貫禄のある切り花に仕上がっていたところが評価されたものです。
本県はユリ及びチューリップの切り花産出額がそれぞれ日本一(令和3年度花木等生産状況調査、農林水産省)ですが、残念ながら年々減少傾向にあります。本県花き生産の発展と花きによる潤いのある社会の実現に向けて、次年度はより多くの皆様からの出品をお待ちしております。