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にいがたナス王国推進会議が開催されました。
令和6年7月2日、園芸研究センターを会場に「第1回 にいがたナス王国推進会議」が開催されました。この会議は、夏秋なすの作付け面積が全国で一番多い新潟県をもっとPRし、消費拡大・生産振興につなげようと、生産者自らが立ち上げた会議です。
新潟県のナス生産は、地域ごとに多種多様な在来品種(20種類以上あります)が存在し、個々の産地規模がとても小さいのが特徴です。こうした実情から、県としての「ブランド化」や統一的な販売戦略が打ち出しにくい状況にあります。このため、それぞれの在来品種の特長を活かしながら、県内各地域の産地が連携し、PRイベントや消費拡大につなげるための情報交換を行う場として設立されたものです
当日は、単為結果性を備えた園研育成系統のハウス栽培や、簡易に設置できる「ラクラク水耕システム」のほ場を見学した後、センター講堂において会議の目的や、産地の現状についての意見交換を行いました。昨年マスコミに取り上げられた事例や豊洲市場での求評宣伝会の様子などが紹介され、それぞれの産地がそれぞれの品種に対して愛着を持っていることが伝わってきました。
新潟県産のナスは、食材としての評価が高く、売り込み方によってはまだまだ市場シェアを拡大できる可能性を感じました。また、料理によって品種を使い分ける新潟県民の食文化も併せて紹介する必要性を感じました。
今後、これらの活動を通じて県産ナスの生産拡大と推進会議の発展を期待したいと思います。
〇今回、参加したナスの産地の皆さん方です。( )はナスの品種名
- 上越丸えんぴつナス研究会(上越丸えんぴつナス)
- 笹神なす向上委員会(笹神なす)
- JA新潟市木崎露地野菜生産組合(木崎やきなす)
- JA魚沼やぶかみなす生産組合(深雪なす)
- JA魚沼十日町なす生産組合(梵天丸)
- JAえちご上越ひすい丸茄子部会(越の丸)
〇新潟県のナス在来品種の情報はこちら
単為結果性を備えた園研育成系統のハウス栽培
「らくらく水耕システム」のほ場を見学
産地の現状についての意見交換