本文
佐渡のお魚情報通信(カライワシ)
今回のお魚 カライワシ
水揚げされたカライワシ
平成23年11月18日に両津湾内の定置網からカライワシという魚が水揚げされました。スマートな体型ですが全長は約80cmとなかなかの迫力です。口の中を触ってみましたところ、歯は小さくて細かい感じでした。また、目のまわりにはボラと同様「脂瞼 しけん」と呼ばれる透明なカバーのようなものを持っています。
カライワシは本来富山県、千葉県以南の南日本に分布している魚種であり、佐渡での漁獲は珍しいことです。海流に乗ってはるばる南の海からやってきたのでしょうか。
ところで、この魚はウナギと同様にレプトケファルス幼生と呼ばれる時期を持つことが知られています。遺伝子解析の結果によれば、ウナギと比較的近い類縁関係があるそうです (Inoue et al., 2004).。成魚の姿はまったく似ていないのに不思議ですね。