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佐渡のお魚情報通信(ツクシトビウオ)

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0056459 更新日:2019年3月29日更新

今回のお魚 ツクシトビウオ(カクトビ)

両津市場に水揚げされたトビウオの画像
水揚げされたトビウオ 両津市場

 トビウオは名前の通り海面から飛び出して滑空することができます。滑空できる距離は100m以上、その際の速度は50-70km/hに達すると言われています。トビウオの仲間は日本近海に29種が分布していますが、佐渡で多く漁獲されているのはツクシトビウオとホソトビウオの2種です。佐渡では、ツクシトビウオの腹部が角張っていることからカクトビ、ホソトビウオは丸みのある体をしていることからマルトビと通称されています。
 ツクシトビウオは暖海性の魚で、南の海から対馬海流に乗って佐渡沖を通り、北海道南部まで回遊します。佐渡沿岸域を通るのは6月から8月半ばにかけてで、この時期に定置網で漁獲されています。成長の早い魚で、全長35cm程度まで1年で成長して産卵できるようになります。

トビウオの料理例の画像
トビウオの料理例

 今年の佐渡はトビウオが豊漁で、島内の店にたくさん並んでいます。トビウオの身は脂肪分が少なく淡泊な味わいです。新鮮なものはお刺身が定番ですが、あっさりし過ぎて物足りない方はオイルを使ってカルパッチョにしてもよいと思います。また、トビウオはその煮干しから取れるアゴだしがよく知られています。今回は刺身を作った後の頭や中落ちを湯引きして、そこからだしを取ってみましたが、これも十分においしいです。そのだし汁かお湯600mlに一口大にしたトビウオのすり身を入れ、料理酒としょう油を大さじ2杯ずつ加えると簡単なお吸い物のできあがりです。

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