本文
佐渡のお魚情報通信(バイ類)
今回のお魚 バイ類
両津市場の水揚げされたバイ類(カガバイ)
今回ご紹介するバイ類は、水深数百メートルの深い海に生息している巻貝です。佐渡近海にはツバイ、カガバイ、オオエッチュウバイおよびチヂミエゾボラが生息しています。いずれの種類も肉食性で魚の死体やゴカイなどを食べており、エサの匂いには敏感です。この性質を利用して、エサを入れたカゴを海底に沈めるカゴ漁業で漁獲しています。
バイの料理例
バイ類はお刺身や酒蒸し、煮付けなどで食べられています。いずれもうまみが強くおいしいですが、今回は煮付けにしてみました。なお、写真のバイはカガバイとツバイです。
バイ類はやや泥臭いことがあります。今回はそれを抜くために下茹でをしてみました。鍋に水をたっぷり張り、塩を大さじ3杯程度入れて沸騰したらバイを茹でます。バイに火が通ったら、つまようじなどを用いて貝殻から身を取り出します。次は煮汁を作ります。身の量にもよりますが、水300ml、しょう油30ml、料理酒30ml、本みりん30mlくらいでやや濃いめに作るのがいいと思います。煮汁を火にかけて、沸騰してきたら身を入れて煮ます。先に茹でていますから、アルコール分が飛ぶ程度で十分です。この後一度冷ますと味が染みてできあがりです。