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佐渡のお魚情報通信(サクラマス)

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0056458 更新日:2019年3月29日更新

今回のお魚 サクラマス

両津市場に水揚げされたサクラマスの画像
両津市場に水揚げされたサクラマス

 サクラマスの日本における生息域は、日本海側では山口県、太平洋側では神奈川県以北の沿岸域です。渓流魚として知られているヤマメとは、大きさや体色が異なっていますが、実は同じ種です。サクラマスは、ふ化した後約1年間河川で生活し、その後海に下りサクラマスとなりますが、幼魚の一部はヤマメとして河川に残留します。海に下った個体は全長70cm程度まで成長し、2歳で生まれた川に戻ってきます。
 佐渡では春に刺し網や定置網で漁獲されています。三面川など、県北地域の河川では重要な漁業権魚種として放流が行われていますが、漁獲量は近年減少しています。

サクラマスの料理例の画像
サクラマスの料理例

 サクラマス、特に河川に遡上したものは高級魚として高値で取引されています。4-5kgの個体になると脂がよく乗って非常においしいです。今季の佐渡ではコンスタントに漁獲されているようで、スーパー等でも姿を見ることができます。
 今回は比較的安価な1kg前後の小ぶりな個体を購入しました。サクラマスはフライ、ムニエルや富山県名物のます寿司など、さまざまな料理に相性が良いですが、今回は定番の塩焼きにしてみました。サクラマスの切り身に塩をして、20分程度置いたら焼き上げてできあがりです。脂の乗りは大型の個体にかないませんが、サケとは異なる風味と脂で十分サクラマスの味が楽しめました。産地では春の風物詩として人気があるのもうなずけます。
 なお、サクラマスの身には寄生虫がいることがあります。お刺身等、生食する場合は感染を防ぐため、いったん-20℃以下で数日程度冷凍する必要があります。

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