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佐渡のお魚情報通信(バラムツ)

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0056446 更新日:2019年3月29日更新

今回のお魚 バラムツ(食用ではありません)

バラムツの画像
バラムツ

 平成25年10月31日に両津湾内の刺し網でバラムツが漁獲されました。大きさは、全長1.12m、体重8kgでした。成長すると全長2mに達する大型魚ですから、今回漁獲された個体はまだまだ小型と言えます。
 バラムツは、主に本州中部以南の太平洋に広く分布し、水深200m以深に生息する深海魚ですが、夜になると餌を求めて浅場に上がってくることがあります。このような行動は日周鉛直移動と呼ばれ、同じ深海魚のハダカイワシ類や一部のプランクトンにもみられます。また、肉には人間が消化できない油脂分を多量に含んでおり、食べると下痢などの中毒症状を起こすことから、販売や不特定多数の者に譲り渡することが法律で禁止されています。
 今回獲れた個体の体表に触れてみたところ、小さな鋭いトゲが生えていました。触れる際は注意が必要です。また、粘液の分泌が少ないせいか、ヌルヌルがあまりありませんでした。さらに、移動させようと持ち上げたところ、大きさのわりに骨格の強度が弱いように感じました。乱暴に扱うと骨が折れそうな印象です。これらの特徴は、佐渡近海で通常見られる魚とはずいぶん異なっていると感じました。

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