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【三条】運動習慣の定着に向けた取組を行っています
令和3年度県央地域運動習慣定着パッケージ事業
県央地域における脳血管疾患の年齢調整死亡率は、県平均を上回っており、「脳卒中」が地域・保健医療計画の重要課題となっています。
脳卒中の予防には、減塩や野菜摂取量の増加に加え「適度な運動の継続」が重要です。三条地域振興局健康福祉環境部では日常的にウォーキング等の運動を楽しみながら行うことができる環境づくりに向けて「まち歩き魅力発見プロジェクト」として産学官の連携で効率的な事業のあり方について検討を進めています。
まち歩き魅力発見プロジェクト
1 概要
住民が楽しみながら運動習慣を定着させる仕組みづくりに向け、ワークショップによりそのアイデアを出し合い、既存事業への反映や新たな取組の実施等、実践に結びつける。
2 プロジェクトメンバー
加茂市商工会議所及び加盟事業者、加茂青年会議所、かも健康長寿県内No.1プロジェクト、加茂市スポーツ少年団、新潟経営大学、NPO日本健康運動指導士会新潟支部、新潟県健康づくり・スポーツ医科学センター、加茂市(健康福祉課)、加茂市教育委員会(スポーツ振興課)、三条地域振興局(企画振興部、健康福祉環境部)
「健康推進プロジェクト事業~あるく しる かかわる まちづくり・かも~」を進めている加茂市をモデル地区として一緒に活動を進めています。
第1回ワークショップ
日時 令和3年8月11日(水曜日) 午後6時30分から午後8時30分まで
会場 加茂市役所
内容
・加茂市、新潟県の健康づくりの現状やプロジェクトメンバーの取組等を知る
・プロジェクトメンバーとしてのこれからの意気込みの共有
・グループワーク
「自分自身の健康づくり(運動)でがんばっていること」
「運動定着に向けて一言~これから始まる意気込み、やってみたいこと~」
~参加者の感想~
- 健康づくりは、いろいろな観点から取り組めるということに気づいた。
- ハードなトレーニングなどの運動より、それぞれの人に合う運動が理想的だと感じました。
- 各メンバーがどうしたら運動習慣が定着するのかというアイディアを持っていることが分かった。それを、どう形作って行くかが大切だと感じた。今後の話し合いが楽しみです。
- 加茂市の健康の現状が数値として予想以上に悪かった。
- 様々な意見やアイディアが聞けて楽しかった。「健康の大切さ」が一番伝わってきた。
第2回ワークショップ
日時 令和3年8月26日(木曜日) 午後6時30分から午後8時30分まで
会場 加茂市産業センター
内容
・「ワークショップの目的」と「プロジェクトがめざす姿」の共有
・運動することの良さについて考えてみる
・運動習慣の定着を阻んでいるものは何か?運動習慣を定着させるためのアイデアを考える
・グループワーク
「運動することの良さについて考えてみよう」
「運動習慣の定着を阻むものは?(個人・環境面など)」
~参加者の感想~
- 「歩くこと」イコール「健康の仕組み」の説明がとてもよく分かり、運動定着を阻む要因も見えてきた。今後は、グループワークで出てきたアイディアを実行に移していけると良い。
- 学生の目線は新しい。(インスタ映え、立場や年代の違う人との交流の大切さなど)
- 「健康」に対する意識がよく分かり、「現実にしたいこと」も伝わってきてとても良かった。これからの加茂の姿が楽しみです。
- 運動定着は相当難しいと感じた。アイディアはあっても重い腰を上げさせるのは大変。
- 運動の継続にはスモールステップが大切だと感じています。達成できる目標を立てて、次の段階へ進んで行くことで少しずつ最終目標に繋がっていくと思います。
第3回ワークショップ
日時 令和3年10月7日(木曜日) 午後6時30分から午後8時30分まで
会場 加茂市産業センター
内容
・前回ワークショップ「運動習慣を定着させるアイデア」の共有
・楽しく歩くための地域資源、楽しく健康になるための地域資源を考える
・アイデア実現に向けた企画書の作成
・グループワーク
「楽しく歩くための地域資源・楽しく健康になるための地域資源を考えてみよう」
「アイデア実現に向けた企画書を作ってみよう」
~参加者の感想~
- 地元に住んでいても、今まで自分が知らなかった(気付いていなかった)魅力が加茂にはたくさんあることが分かって楽しかった。
- いろいろな立場のメンバーがいるので、加茂市に対する見方や感じ方が様々であることがわかり、とても参考になった。
- ただ歩くだけでなく、ポイント制を定めることで、運動をする人自身がポイントを貯めることで楽しさが実感でき、運動定着のきっかけとなると良いと思う。
- 情報量とワークの時間が足りず、「コース計画」をもっとゆっくり作成したかった。
- 若い年代のメンバーから出された意見がとても楽しく感じたので、加茂市の明るい未来が少し見えた気がします。
まち歩き実践(第4回ワークショップ)
第3回ワークショップで作成した企画書をもとに4グループに分かれて、気づいた点をメモしたり、地元の方にインタビューをして情報をもらうなどしながら実際にコースを歩きました。
- 商店街コース
- 歴史、史跡コース
- 加茂山公園コース
- 加茂川コース
~参加者の感想~
- 同じコースを一緒に歩いても、メンバーによっていろいろな街の見え方、感じ方、興味があり、面白かった。今までより加茂での生活の幅が広がった気がします。
- メンバーと考えたコースを一緒に歩くことで、メンバーのみんなと仲良くなれた気がする。
- ひとりで歩くより、一緒に歩く人(仲間)が居ると、歩く楽しさが倍増することを実感した。
- 机上で計画したコースを、幅広い年代層のメンバーと一緒に実際に歩いてみることで、「適度な距離」や「強すぎない負荷」は大切だと改めて気付いた。
- せっかく皆で考えたコースを普及するために、まち歩きの映像があると、より伝わりやすいと思います。
第5回ワークショップ
日時 令和3年11月16日(火曜日) 午後6時30分から午後8時30分まで
会場 加茂市産業センター
内容
・各班のまち歩き実践を通じて、気づいた点や意見等の結果の共有
・運動習慣定着に向けて、ワークショップで企画した各コースの「今後の活用方法」の検討
・各々の立場で取り組めることを考える
・グループワーク
「各コースを実際に歩いてみて気づいた点や課題を確認・共有しよう」
「加茂市民の運動習慣定着に向けて今後、どのように活用・周知・発信したら有効か、検討しよう」
~参加者の感想~
- 来年度はさらに運動の定着化を実現させるための取り組みを進められたら良いと思う。
- メンバーと一緒に歩いたことが楽しかった。「歩くことは楽しい」ということと「加茂の魅力」をもっと市民の方々に知ってもらえると良い。情報発信していきたい。
- 冬期間のまち歩きはハードルが高い。屋根があるのが商店街のアーケードだけなので。
- 「プラス10(テン)」の考え方はすごく良い。「今よりプラス10分の運動」を意識してウォーキングを「散歩感覚」で生活の中に取り入れたい。
- コースのテーマや対象をきちんと最初に皆で決めた方が、コース作りをしやすかった。
- 「観光」と「健康」の融合を考えてみたい。
- 市としての方向性が示されるとプロジェクトメンバーとしても、市民としても、運動に取り組みやすくなると思う。「スポーツの街」とか「健康の街」とか、ぜひ示して欲しい。
ワークショップ成果
商店街コース 歴史・史跡コース
加茂山コース 加茂川コース
来年度以降の方向性
ワークショップを通じて計画したこれらのまち歩きコース(ウォーキングコース)を、市民の皆さんから「日常的に・楽しく・継続して」活用して、運動習慣の定着に役立ててもらえるよう、具体的な方法を検討するとともに、情報発信の強化に取り組む予定です。