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増田 健(Masuda Takeshi) 伝統的鍛冶技術(切出小刀)マイスター
にいがた県央マイスター
増田 健(ますだ たけし)
認定称号:伝統的鍛冶技術(切出小刀部門)
プロフィール
昭和22年生まれ
勤務先:増田切出工場
昭和39年、増田切出工場に入工し現在に至る。
三条市から産業振興への功績により表彰を受ける。
平成28年度、伝統工芸士に認定される。
三条鍛冶集団筆頭師範。
金型に頼らない自由鍛造の卓越した技術を伝える
利器工匠具としての切出小刀の文化を残すため、手頃で良質な製品づくりをモットーとして、小学生が使う普及品製造から自由鍛造による高品質な切出小刀製造まで手がける。
金型に頼らない自由鍛造の技術は、個別ニーズに応じた小ロットの刃物づくりを可能とし、さまざまな産業の省力化に貢献している。
高度成長期以降の機械化・自動化により手道具類の需要が減少したことに伴い、自由鍛造の技術者も減少したが、高品質な手道具の需要は依然顕在であり、それに対応できる技術者への期待は大きい。
増田氏は、三条鍛冶において重要な技術である鍛接(鋼と鉄を接合する技術)による刃付を得意としており、この技を若手職人に伝えるべく、積極的に後継者指導に携わっている。
ちなみに、腕の良い職人は運動神経も良いと言われており、ボーリングの腕前はクラブチームの代表選手級である。
マイスターのココがすごい!
両手両足がリズミカルに動き、無駄のない動作から簡単そうにハンマーだけで自由自在に材料の形や大きさを整えていく。
今までの経験から刃物全般について見本となる実物や図面があれば、同じものを作れると言う。「鉄は熱いうちに打て」の諺が示すように、決められた温度で素早く、しかも狂いのない仕事がすべてを決める。
鍛接から肉取(刃物の厚さを調整する技術)に至る工程は、まさに熟練の職人にしかなし得ない技である。
製品情報
接木用柄曲八分切出磨(つぎきようえまがりはちぶきりだしみがき)
接ぎ木に用いるため、刃の厚みを薄くし、刃角を鋭角にして、切れ味を確保している。
また、鎚目をいれることで、デザイン性を高めるとともにグリップ力を確保している。
マイスターカード
問い合わせ先
増田切出工場
・電話:0256-32-1283
・Fax:025-333-9638
・URL:増田切出工場<外部リンク>
増田 健マイスター(パンフレットより) [PDFファイル/742KB]
増田 健マイスター紹介動画<外部リンク>
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