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外の猫をお家の中で飼う【新潟県動物愛護センター】
外飼いの猫を室内で飼育するために
外で世話をしていた猫が近所で迷惑行為をしてしまう場合、まず考えてほしいのが室内飼育への変更です。今までは外で自由に生活していた猫や人慣れしていない猫を室内で飼うことには抵抗や不安もあるでしょう。しかし外飼いだった猫を室内で飼うことは必ずしも不可能なことではありません。保健所に相談する前にぜひ試してください。
完全猫用ケージ飼育を行いましょう
猫にとって環境が変わる最初のタイミングが最も重要です。
新しい環境が安全で安心できる場所だとわかれば、今後の室内での生活もストレスになりません。
狭い場所から少しずつ新しい環境に慣れさせ、徐々に人との距離を縮めていくことで家の中で野良猫状態になることを防ぎます。
保護したその日から(個体によって)最低1週間~1ヶ月は、完全ケージ飼いをしてください。
□ 猫は上下運動が必須です。ケージは高さのある猫用ケージを用意しましょう。 またケージの中で生活できるように猫用トイレ・水・ベットもしくは段ボール(タオルや毛布でも可)など最低限のものを用意しましょう。
□ 猫は初めての場所では暗く狭い隠れられる場所を求めます。ケージの上部はタオルケットで覆い天井が抜けないよう配慮しましょう。
□ ケージは必ず静かな場所に設置してください。あまり広すぎないへやが理想です。リビングなどのテレビの音や人が集まる賑やかな場所では落ち着かず、トイレの失敗につながります。
□ 外での生活が長かった猫はケージの中で「暴れる」「騒ぐ」「トイレをひっくり返す」といった、行為が必ずあります。ですが次第に慣れてきますので「うるさいから」「かわいそうだから」という理由でけしてケージから出さないようにしましょう。(ケージの下にブルーシートを引くと掃除がしやすい)
□ 次第に慣れてきてケージから出す場合、最初はケージを置いている部屋限定にします。飼い主の目が行き届き、猫の行動を把握できる範囲であることが重要です。
□ ケージの外に出しっぱなしにせず、目を離すときやエサを与える時、寝る時はケージに戻すようにしましょう。ケージが猫にとって安心安全な場所になるよう印象づけます。
□ 速やかに不妊去勢手術を行いましょう。メスの発情による脱走を防ぐことができます。またオスの臭気も軽減されます。
※ケージの中が安心安全な場所だと伝えること・守られたケージの中で新しい環境に慣れさせることが大切です。何かあったとき「逃げ込める場所=ケージ」になるようにすると脱走防止にもなります。