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【新発田】ほ場整備事業について
ほ場整備とは
田んぼを大区画化し、その周りの用水路、排水路、道路も一緒に整備することです。また、地中に暗渠管を布設し、地下水位の低下を図ります。
新発田市小戸地内のほ場整備事例(加治川右岸地区平成10年~)
ほ場整備【前】
ほ場整備【後】
ほ場整備の効果
- 安全で効率的な農作業が行えます
- 水田の汎用化が図られ畑作導入が可能となります
また、これらの整備を契機に、地域農業の中心的役割を担う経営体(担い手)に農地の利用集積を進め、担い手が農業生産の相当部分を担う農業構造の確立を目指します。
新発田管内におけるほ場整備
- 新潟県の水田面積151,900ha(平成28年)のうち、新発田管内(新発田市、阿賀野市、胎内市、聖籠町※新潟市北区を除く)は約20,420haで約13%を占めます。
- 新潟県全体での水田整備率は62.2%(平成28年)ですが、新発田管内では55.4%(平成28年)と遅れています。管内には排水不良地域が多くあり、過去において、用排水整備を主体として推進してきた背景があるためです。
- 新発田管内では昭和43年からほ場整備が始まり、平成29年度末まで40地区が完了し、平成30年4月現在では、18地区でほ場整備事業を実施中です。
整備状況(平成28年)
区分 | 水田面積(ha) | 整備面積(ha) | 整備率 |
---|---|---|---|
全国 | 2,432,000ha | 1,574,627ha | 64.7% |
新潟県 | 151,900ha | 94,413ha | 62.2% |
新発田 | 20,420ha | 11,304ha | 55.4% |
新発田管内におけるほ場整備後の先進的な取組
- 6次産業化 (農業や水産業などの第一次産業が食品加工・流通販売にも業務展開している経営形態の多角化を表す造語)
- 「おもちファクトリ-」では、ほ場整備された耕地で生産された農産物を地域の特産物として、もち、みそ等に加工し販売しています。(加治川地区)
- 地域の担い手により、なすの浅漬け製造や越後姫のジャム加工、卸し用の枝豆(おおみねかおり)加工が行われています。(加治川地区)
- 「グリーンスタジアム」では、転作大豆を活用した大豆丸ごと豆腐「貴婦人」のブランドで、イオン、ウオロクなどで販売しています。(坂井川右岸地区)
- 特産物の生産
「真野原農産」では、施設園芸として越後姫(いちご)、メロンの栽培を行っています。(紫雲寺地区) - 直売所
「ビレッジおかだ」では、ブロッコリー、タマネギ、枝豆を栽培、平成22年から直売所をはじめ、お米や野菜、越後姫を販売しています。(川東地区)
取組の事例
大豆丸ごと豆腐「貴婦人」(坂井川右岸地区)
「ビレッジおかだ」の直売所(川東地区)
施設園芸によるイチゴ栽培(紫雲寺地区)