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令和4年度「新潟県優良リサイクル事業所表彰」の受賞事業所が決定しました
新潟県環境会議では、事業者の廃棄物の発生抑制、再使用及び再資源化(以下「リサイクル等」という。)に関する意識の高揚を図り、循環型社会の形成の促進を図るため、リサイクル等に積極的に取り組み、優れた効果を上げた県内の事業所を表彰しています。
このたび、令和4年度の受賞事業所が決定しましたのでお知らせします。
募集について【令和4年度の募集は終了しました】 [PDFファイル/1.89MB]
令和4年度受賞事業所
廃棄物のリサイクル等に優れた成果を上げた、受賞事業所の取組を御紹介します。(五十音順)
トーヨーリトレッド株式会社 (糸魚川市)
●リトレッドタイヤの生産を通じて、廃棄物の発生抑制や再利用、再資源化を促進し、持続可能な社会・環境づくりに携わっています。
当社では、トラックやバスなどの商用車で1次使用を終え、摩耗したタイヤを厳選し、トレッド部(接地面)を新たに復元したリトレッドタイヤ(再生タイヤ)を生産しています。
1931年に(株)髙瀬商会として創業以来、環境に優しいタイヤの製造・販売に取り組み、廃棄物の発生抑制に努めてまいりました。約90年間の実績と品質の高さを評価いただき、新潟県内だけでなく全国のお客様からご利用いただいています。県内唯一のリトレッドタイヤ工場として最新設備の導入や磨き続けた製造技術により事業の拡大を実現し、2021年には145,000本のタイヤを再生しました。
リトレッドタイヤは、1本当たりの製造で排出するCO₂が新品タイヤに比べて約36%であり、価格も新品に比べて安価です。SDGsを背景に、社会貢献や経費削減の手段として需要拡大が見込まれています。
また、当社では、製造過程で発生するゴムの削りくずを、専門業者と協力して様々なゴム製品の原料としてリサイクルする活動を行っており、製造とリサイクルの資源循環にも取り組んでいます。
リトレッドタイヤ完成品 | 加工前の台タイヤ検査 | 1次使用を終えたタイヤの表面を削る |
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新たなゴムを付けて成形する | 熱と圧力によってゴムを接着(加硫)する | 発生したゴムの削り屑もリサイクルする |
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社会福祉法人勇樹会 (新潟市東区)
●使用済み紙おむつの再資源化を通じて、地域における廃棄物の削減と再資源化に携わっています。
当法人では、運営する施設から発生する使用済み紙おむつを再資源化してペレット燃料を製造し、施設に設置している給湯用ボイラーの燃料として利用しています。
使用済み紙おむつは水分を含んで重く、一般的な廃棄物より運搬・焼却時の労力、コスト、排出されるCO₂量が多くなります。乳幼児だけでなく、高齢化社会に伴った大人用紙おむつの需要が増え続ける中、紙おむつの再資源化は今後必要不可欠であると考えております。
このような中、当法人では、社会貢献の観点から「勇樹会リサイクル研究所」を設置し、運営する施設から発生する使用済み紙おむつの再資源化に自ら取り組んでまいりました。同法人内で、再資源化から利用までの一連のリサイクルを実現しているのは、全国で唯一の取組であると認識しています。実験を重ね、これまでに約80tの使用済み紙おむつを再資源化し、廃棄物の削減及び環境負荷の低減に携わっています。
また、地域の事業者から、従来処分されていた木くずや選定枝を受け入れ、使用済み紙おむつに混合してペレット燃料に再資源化するなど、地域の廃棄物削減や課題の解決にも取り組んでいます。
勇樹会リサイクル研究所 外観 | 勇樹会リサイクル研究所 内観 |
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紙おむつペレット | 紙おむつ・木くず・剪定枝混合ペレット |
紙おむつ・木くず・剪定枝混合ペレット |
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表彰式
表彰式は、「にいがた環境フェスティバル2022」において実施します。
・日時 令和4年11月6日(日曜日)11:00~12:00
・会場 万代島多目的広場
お問い合わせ先
新潟県環境会議廃棄物減量化・リサイクル部会事務局
(新潟県環境局資源循環推進課内)
Tel 025-280-5160(直通)
Fax 025-280-5740
電子メール ngt030330@pref.niigata.lg.jp
関連リンク
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