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令和6年度「新潟県優良リサイクル事業所表彰」の受賞事業所が決定しました
新潟県環境会議では、事業者の廃棄物の発生抑制、再使用及び再資源化(以下「リサイクル等」という。)に関する意識の高揚を図り、循環型社会の形成の促進を図るため、リサイクル等に積極的に取り組み、優れた効果を上げた県内の事業所を表彰しています。
このたび、令和6年度の受賞事業所が決定しましたのでお知らせします。
令和6年度受賞事業所
廃棄物のリサイクル等に優れた成果を上げた、受賞事業所の取組を御紹介します。(五十音順)
株式会社熊谷(新潟市中央区)、株式会社ケーゼム(阿賀野市) ※二者連名
●プラスチック包装における環境配慮材料の活用や薄肉化等を通して、プラスチックの3R※に取り組んでいます。
両社では、食品用途をはじめとするプラスチック包装の製造・販売を行っております。プラスチックごみ問題を重要な経営課題の一つとして捉え、品質と環境負荷低減を両立した包装の設計・開発に取り組んでおります。
長きに渡り携わる米袋事業においては、プラスチックの 3Rに貢献する製品開発に取り組んでおります。2019年には従来よりフィルム強度を高めて薄肉化した米袋を、2021 年には植物等の有機資源(バイオマス)由来のプラスチックを配合した米袋を自社開発し、販売を開始しております。これらの取り組みにより、石油由来プラスチックの使用量を削減するとともに、包装の製造や廃棄に伴うCO2 排出量の削減に貢献しております。
また、原料にバイオマスを含む印刷インキ( バイオマスインキ) を使った包装の市場展開にもいち早く取り組んでおります。2015 年より米袋用のインキとして一部採用を開始し、以降も米袋に限らず様々な包装で採用を増やしてきました。2021 年には、自社で使用するインキの約90% がバイオマスインキに切り替わっております。
※3R…廃棄物の「発生抑制(リデュース)」、「再使用(リユース)」、「再生利用(リサイクル)」
(株)熊谷岩室工場(新潟市) | (株)熊谷京ヶ瀬工場及び(株)ケーゼム(阿賀野市) |
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プラスチック原料の調合 |
溶融したプラスチックを フィルム状に成型 |
フィルムへの印刷と巻取 |
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日本化薬株式会社 上越工場(上越市)
●部門横断組織を先導役とした社内の取組に加え、廃棄物処理業者への働きかけや連携により、3R※を推進しています。
当社は液晶表示用等の偏光フィルムを製造している化学工場であり、製造工程で発生する廃樹脂、廃プラスチック、廃液等の発生抑制とリサイクルに取り組んでいます。
工場全体で取組を進めるため、平成 25 年度に部門横断組織である「産業廃棄物削減部会」を設立しました。同部会では産業廃棄物量の削減、リサイクル率向上、埋立率低減、従業員への産業廃棄物削減啓蒙活動などを議論し、先導役として活動を継続しています。
製造工程では主に廃樹脂、廃プラスチック、廃液といった廃棄物が発生します。廃棄物処理業者と交渉や協議をした結果、廃樹脂については製造現場で分別廃棄することで、粘性の低いものを再生シンナーにリサイクルできるようになりました。廃プラスチックは4種類に分別することで、リサイクルや有価引き取りが可能となりました。
また、工場に廃液のろ過装置を導入し、処理水を再利用することで廃液量を8割削減しました。
その結果、廃棄物の排出量が大きく減少するとともに、令和5年度にはリサイクル率90%を達成しました。
※3R…廃棄物の「発生抑制(リデュース)」、「再使用(リユース)」、「再生利用(リサイクル)」
上越工場外観 |
部門横断組織 「産業廃棄物削減部会」 |
廃液のろ過装置 |
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廃プラスチック分別 | 有価引き取り分別 |
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表彰式
表彰式は、新潟県が主催する環境イベント「にいがた環境フェスティバル 2024」の中で、第29回新潟県環境賞等の表彰と同時に行います。
・日時 令和6年11月17日(日曜日)11時00分~12時00分
・会場 JR新潟駅 CoCoLo新潟 1階 吹き抜け広場「ガタリウム」
お問い合わせ先
新潟県環境会議廃棄物減量化・リサイクル部会事務局
(新潟県環境局資源循環推進課内)
Tel 025-280-5160(直通)
Fax 025-280-5740
電子メール ngt030330@pref.niigata.lg.jp
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