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平成25年中における危険物事故発生状況について

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0058795 更新日:2019年3月29日更新

 平成25年中(平成25年1月1日~12月31日)に県内で発生した危険物に係る事故の概要を取り纏めました。
 詳細は、「平成25年中の新潟県における危険物に係る事故の概要」をご覧ください。

平成25年中の新潟県における危険物に係る事故の概要[PDFファイル/620KB]

危険物施設数の推移

 県内の危険物施設の総数は年々減少しており、平成25年3月31日現在、13,156施設(完成検査済証交付施設数、以下同じ)となっています。

危険物施設数の推移の画像

危険物に係る事故発生件数

 近年、事故件数は横ばい傾向であり、平成25年は前年に比べて12件減少し、28件でした。

危険物に係る事故発生件数の画像

事故の発生原因

(1) 火災事故発生原因

 県内では平成25年中に2件の火災が発生しました。
 過去5年間(平成21年~平成25年)における火災事故を発生原因別に見ると、人的要因が6件(85.7%)、物的要因が1件(14.3%)と人的要因での火災が多く発生しています。
 人的要因の内訳を見ると、維持管理不十分が3件(42.8%)、誤操作が2件(28.6%)、監視不十分が1件(14.3%)となっています。


火災事故発生原因の画像

(2) 流出事故発生原因

 平成25年中は、物的要因による事故が11件、人的要因による事故が7件、その他の要因による事故が1件発生しています。
 過去5年間(平成21年~平成25年)における流出事故を発生原因別に見ると、物的要因が77件(58.3%)と最も多く、人的要因が47件(35.6%)、その他の要因が1件(0.8%)、不明・調査中が7件です。
 物的要因の内訳を見ると、腐食等劣化が57件(43.2%)と最も多く、物的要因に占める割合は7割を超えています。
 また、人的要因の内訳を見ると、操作確認不十分が17件(12.9%)と最も多く、監視不十分が13件(9.8%)、維持管理不十分が10件(7.6%)の順です。

流出事故発生原因の画像

危険物事故防止対策について

 県内の危険物関係業界団体、消防機関等により構成される「新潟県危険物事故防止連絡協議会」を平成17年度に設置し、官民一体となって危険物等の事故情報を共有し、それらの情報を各事業者の保安体制に有効活用する等、事故防止を推進する取組みを行って来ました。
 今後も、関係機関と連携し、東日本大震災の被害及び山口県や兵庫県の化学プラントでの爆発火災事故等を鑑み、以下の危険物事故防止対策を推進していきます。

  • 事故情報の共有
     同様の事故を減らすため、業態を超えた事故情報の共有を図ること。
  • 自主保安体制の確立
     製造所と一般取扱所は施設形態が事業所ごとに異なるため、各事業所は自らに適した自主保安体制を確立すること。
  • 腐食等劣化対策
     腐食等劣化は、流出事故の最大要因となっていることから、事故の未然防止や被害の最小化のため、破損・流出の発生前に腐食等劣化の前兆の発見や流出の早期発見を図ること。
  • 地震・津波対策の推進
     東日本大震災の教訓を踏まえ、危険物施設の耐震性能や周辺の液状化の可能性等を確認し、必要な措置を講ずるほか、法令改正に基づき屋外貯蔵タンクの浮き蓋の耐震性の強化を図ること。
     また、津波による浸水が想定される危険物施設については、人的被害、危険物の漏えい等を防止するための具体的な対策を予防規程に規定し、訓練を通じて習熟度の向上を図ること。
  • 保安教育の充実
     知識不足、慣れから生じる配慮不足等による事故を防止するため、危険物取扱作業手順書を充実させ、その手順の背景にある原理原則も含めた理解を促進するとともに、現場の整理・整頓・清掃や作業者間のコミュニケーション能力の向上といった基本事項を徹底する教育を実施し、効果測定の実施を推進すること。

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