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平成26年中の県内の火災発生状況(確定値) その1
1 平成26年中の県内の火災発生状況
平成26年中(平成26年1月~12月)の県内の火災発生状況は下表のとおりです。
- 全出火件数は632件で、前年より16件増加しました。
- 林野火災は24件で、前年より7件増加しました。
- 火災による死者数は48人で、前年より2人増加しました。
- 高齢者の死者数は25人で、前年より2人減少しました。
- 放火自殺等を除く死者は35人で、前年より4人減少しました。そのうち65歳以上の高齢者は21人で、60.0%を占めています。
2 平成26年中の火災の特徴
(1)出火件数
平成26年中の全出火件数は632件で前年より16件増加していますが、5年連続で700件を下回っています。
出火件数を月別に見ると、平成26年は4月が91件で最多となっております。前年と比べると、4月に屋外での火災が多発したため出火件数が特に増加しています。例年、春は空気が乾燥し、風の強い日が多いため、1年のうちで最も多く火災が発生しています。
火災種別出火件数では、「建物火災」は415件で前年と比べて、15件減少しました。「建物火災」が全火災に占める割合は65.7%(前年69.8%)となっています。
「建物火災」のうち「住宅火災(併用住宅、共同住宅含む。以下同じ。)」は264件で、前年に比べ19件増加しました。「住宅火災」は全出火件数の41.8%を占めています。
(2)損害額
平成26年中の火災による損害額は、17億591万円で、前年より4718万円増加しました。
また、火災1件当たりの損害額は270万円で、前年より1万円増加しました。
1日当たりでは467万円、県民1人当たりに換算すると損害額は728円となっています。
(3)出火原因
平成26年中の全火災の出火原因は、「放火」が75件で最も多く、次いで「たき火」が51件、「ストーブ」及び「こんろ」が45件となっています。「放火」は、前年と比べて25件増加しました。
「放火」と「放火の疑い」を合わせた件数は97件で、全出火件数の15.3%(前年16.1%)を占めています。
建物火災の出火原因は、「ストーブ」及び「こんろ」が45件で最も多く、次いで「放火」が43件、「たばこ」が31件となっています。
「放火」は前年と比べて15件増加しました。「放火」と「放火の疑い」を合わせた件数は56件で全建物火災出火件数の13.5%(前年15.3%)を占めています。
住宅火災の出火原因は、「ストーブ」が41件で最も多く、次いで「こんろ」が32件、「放火」が27件、「たばこ」が24件となっています。
「ストーブ」「こんろ」「たばこ」の3つの出火原因は、住宅火災の36.7%を占めています。
(4)死者数
平成26年中の火災による死者数は48人で、前年より2人増加しました。このうち、放火自殺等を除く死者数が35人で、前年に比べ4人減少しました。放火自殺等による死者数は13人で、前年に比べ6人増加しました。
火災種別死者数では、平成26年中は「建物火災」による死者が37人で、前年に比べ2人増加し、全死者数の77.1%を占めています。「建物火災」による死者のうち「住宅火災」による死者は33人で、前年と同数で、「建物火災」による死者の89.2%を占めています。
65歳以上の高齢者の死者数は25人で、前年に比べ2人減少しました。そのうち「建物火災」による死者数が20人で、全高齢者死者数の80.0%を占めています。
平成26年中の放火自殺等を除く死者35人のうち、住宅火災による死者は30人で、85.7%を占めています。
また、住宅火災による死者30人のうち、65歳以上の高齢者は17人で、56.7%を占めています。
(5)出火原因別死者数
平成26年中の出火原因別死者数は、「放火(疑いも含む)」が13人で最も多く、次いで「ストーブ」が7人、「たばこ」が4人となっています。
また、65歳以上の高齢者では、「ストーブ」が6人で最も多く、次いで「放火(疑いも含む)」が4人、「こんろ」が2人となっています。