新潟東港地区石油コンビナート防災訓練

印刷文字を大きくして印刷ページ番号：0618145 更新日：2023年10月27日更新

令和5年度新潟東港地区石油コンビナート防災訓練

令和5年度新潟東港地区石油コンビナート防災訓練を実施しました。

・日時：令和5年10月18日（水曜日）13時00分から16時10分
・開催地：新潟東港地区石油コンビナート等防災区域
・主催：新潟県、新潟市

目的

新潟県石油コンビナート等防災計画の定めるところにより、地震災害時において石油コンビナート区域で予想される災害に対処するため、新潟県石油コンビナート等防災本部、新潟東港地区石油コンビナート等特別防災区域の関係機関、関係事業所が共同して行うもので、災害発生時における迅速かつ円滑な応急対応の実施を期するとともに、防災関係機関相互の効果的な協力体制を確立し、併せて、関係事業所における防災意識の高揚と防災体制の強化を図るものです。

災害想定

⑴　令和５年10月18日（水）午後１時、新潟県佐渡市及び新潟市を中心に激しい揺れを感じた。新潟地方気象台の発表によると、地震の震源地は佐渡沖（県津波浸水想定（平成29年）における「F38断層地震」）。新潟　市北区では震度５弱が記録された。
⑵　この地震により、新潟県沿岸部では大津波警報が発表され、港湾関係者等は避難した。
⑶　新潟東港において津波第１波が到達し、岸壁で３ｍの津波が観測された。ＭＧＣターミナル及び出光興産構内に浸水はなく、その後、大津波警報及び津波警報は解除された。
⑷　被害状況を確認したところ、海上（港内）では、ＭＧＣターミナルの岸壁に係留中のタンカーＡ号が津波により船体を損傷し沈没。海底から燃料油（Ｃ重油）が継続的に流出。
　　タンカー乗組員１名が、津波に巻き込まれた。
⑸　陸上では出光興産のタンク内の浮き蓋が一部損傷し、沈降した。タンク配管が損傷し、防油堤内に油が流出した。
　　さらに、防油堤内に流失した油に引火し、防油堤内で火災が発生。それに伴い、爆発が発生し、タンクの固定屋根が損傷。
　　これに加え、固定泡消火設備の配管の一部が損傷し、有効な泡消火薬剤の発泡ができなくなり、消火活動に大量の水利が必要な状況となっている。

実施内容

海上訓練
・津波避難訓練
・被害状況調査訓練
・災害情報伝達
・本部設置訓練
・海面漂流者救助訓練
・参集訓練
・流出油防除訓練
・流出油回収拡散訓練
陸上訓練
・緊急措置・避難訓練
・安否確認訓練
・流出油対応訓練
・通報伝達訓練（第1報）
・防油堤内火災消火訓練
・タンク火災消火訓練
・初期消火訓練
・通報伝達訓練（第２報）
・泡消火配管応急措置訓練
・指揮権移譲訓練
・ドローン情報収集訓練
・交通規制、周辺警戒、周辺住民避難準備広報訓練
・タンク火災消火訓練遠距離送水訓練
・通報伝達訓練（第３報）