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令和5年中における危険物事故発生状況について

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0676261 更新日:2024年7月3日更新

R5年県内危険物事故発生状況 [PDFファイル/1.69MB]

〇 危険物施設数の推移

県内の危険物施設の総数は年々減少しており、令和5年3月31日現在、10,944施設(完成検査済証交付施設数、以下同じ)となっています。

図2施設数

 

〇 危険物に係る事故発生件数

近年は漸増傾向。令和4年は71件でしたが、令和5年は前年から11件減少の60件でした。

02

 

 

〇 事故の発生原因

(1) 火災事故発生原因
  県内では令和5年中に6件の火災が発生しました。
  過去5年間(令和1年/平成31年~令和5年)における火災事故を発生原因別に見ると、人的要因が12件(44.5%)、物的要因が11件(40.7%)、その他の要因が4件(14.8%)と人的要因での火災が多く発生しています。
  人的要因の内訳を見ると、監視不十分が4件(14.8%)、操作確認不十分が3件(11.1%)維持管理不十分、誤操作などが各2件(7.4%)、となっています。

 

03火災事故

 

(2) 流出事故発生原因
  令和5年中の流出事故は、物的要因による事故が17件、人的要因による事故が10件、その他の要因による事故が1件の計28件発生しています。
  過去5年間(令和1年/平成31年~令和5年)における流出事故を発生原因別に見ると、物的要因が62件(58.5%)と最も多く、人的要因が41件(38.7%)、その他の要因が3件です。
  物的要因の内訳を見ると、腐食等劣化が42件(39.6%)と最も多く、物的要因に占める割合の7割弱となっています。人的要因では、誤操作、監視不十分が各10件(9.4%)次いで操作確認不十分が9件(8.5%)の順です。
 図4流出事故 

 

 

〇 危険物事故防止対策について

県内の危険物関係業界団体、消防機関等により構成される「新潟県危険物事故防止連絡協議会」を平成17年度に設置し、官民一体となって危険物等の事故情報を共有し、それらの情報を各事業者の保安体制に有効活用する等、事故防止を推進する取組みを行って来ました。
  今後も、関係機関と連携し、以下の危険物事故防止対策を推進していきます。
● 事故情報の共有
  類似事故を減らすため、業態を超えた事故情報の共有を図ること。
● 自主保安体制の確立
  製造所と一般取扱所は施設形態が事業所ごとに異なるため、各事業所は自らに適した自主保安体制を確立すること。
● 腐食等劣化対策
  腐食等劣化は、流出事故の最大要因となっていることから、事故の未然防止や被害の最小化のため、法令に定める定期点検のほか、自主点検等を行い、破損・流出の発生前に腐食等劣化の前兆の発見や流出の早期発見を図ること。
● 自然災害対策の推進
  東日本大震災の教訓を踏まえ、危険物施設の耐震性能や周辺の液状化の可能性等を確認し、津波や水害による浸水が想定される地域の危険物施設については、人的被害、危険物の漏えい等を防止するための具体的な対策を予防規程に規定し、訓練を通じて習熟度の向上を図ること。
● 保安教育の充実
  知識不足、慣れから生じる配慮不足等による事故を防止するため、危険物取扱作業手順書を充実させ、その手順の背景にある原理原則も含めた理解を促進することにより、ヒューマンエラーの防止を図り、また、定められた手順を守らない人を黙認しない風土の醸成を推進すること。
  また、現場の整理・整頓・清掃や作業者間のコミュニケーション能力の向上といった基本事項を徹底する教育を行なう。
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