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3月の旬
サヨリ
特徴
細長い体は透明感のある銀青色、長く突き出た下顎の先端が鮮やかな紅色に彩られ、とても美しい姿をしています。
春から初夏にかけて、海藻に卵を産み付けるため沿岸に寄って来ることから、新潟県の沿岸には12月くらいからその姿を見せ、3月から4月にかけて多く水揚げされます。
肉は白身で淡泊、非常に美味であり、刺身、寿司ネタには最高級品として珍重されています。
主な産地の紹介
県内の主な産地は、佐渡の二見や外海府などです。
県産の出回り状況
サヨリは主に料亭や魚屋さんに出荷されますが、スーパーではお刺身の状態でも売られています。
漁獲量が少ないため、たくさん出回っているというわけではありませんが、是非この時期、旬の味をご賞味ください。
産卵のため、藻に集まるサヨリ(佐渡真野湾)
おいしい食べ方
定番はやはりお刺身やお寿司です。
この他にも、旨味が凝縮する一夜干し(佐渡には開いた2匹のサヨリの腹を合わせて一夜干しにするアワセザヨリという名物があります。)、天ぷら、フライ、塩焼きなどがあります。
さっぱりしていてとても美味しいので、是非お試しください。
知っていますか?ミニ知識
その1 サヨリの選び方
鮮度の良いサヨリは、次の点に注意して見分けましょう。
- 魚体に透明感があり、ツヤの良いもの
- 目の黒い部分と白い部分がはっきりとしているもの。
- 下あごの先の紅色が鮮やかなもの
- 腹が固くしっかりしたもの
その2 「サヨリのような人」って褒められた? いえ、とんでもない!
見た目は清楚で上品、まるで口紅をつけた華奢な女性のようだということで「お嬢様」と呼ばれることもあるそうです。
しかし、サヨリを料理していて気づくのは腹の内側が黒い事。そんなことから、腹黒い人のことを「サヨリのようだ」と形容する地方は少なくありません。
「サヨリのような人」というのは、ほめ言葉ではありませんのでご注意を!