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4月の旬
サクラマス
特徴
サクラマスは日本海及び東北以北の太平洋沿岸に分布し、桜が咲くころ沿岸域に姿を見せることや身肉の色が桜色であること等から、こう呼ばれるようになったといわれています。
また、新潟では「ホンマス」とも呼ばれています。
日本近海で漁獲されるサケ・マス類の中では、最もおいしいと言われており、この時期、市場でも人気のある魚の一つです。
主な産地の紹介
2月下旬から4月にかけて佐渡沿岸域を中心に、また3月下旬から5月にかけては本土側沿岸において、定置網、曳釣り等で漁獲されます。
県産の出回り状況
県内で獲られたサクラマスは、県内の料亭や魚屋さんに出荷されます。
漁獲量が少ないため、安くたくさん手にはいるというわけではありませんが、ぜひこの時期に旬の味をご賞味ください。
おいしい食べ方
サクラマスといえば、何といっても塩焼きが絶品です。
また、バター焼き、ホイル焼き、鍋物、酒蒸し、天ぷら、フライなど様々な料理法でいただくことができます。
この他に、刺身もおいしいですが、刺身で召し上がるときは一度しっかりと中まで凍結したものを利用してください。
知っていますか?ミニ知識
サクラマスとヤマメの間柄
サクラマスはサケの仲間ですが、その習性は少し異なります。
サケが河川に上がってから数日で産卵するのに対し、サクラマスは3~6ヶ月間の河川生活を経て、9~12月にかけて産卵します。
また、卵は川底で冬を越し、翌春ふ化した稚魚は1年か2年河川の上流で生活し、その後、そのまま河川に残って一生を終えるもの(河川型)と、海へくだるもの(降海型)とに分かれます。前者がヤマメ、後者がサクラマスとそれぞれ呼ばれているのです。