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11月の旬
ヤナギガレイ(正式名称:ヤナギムシガレイ)
特徴
カレイの中でも最も美味と評されている、高級カレイの代表選手がヤナギガレイ(ヤナギムシガレイ)です。上品で淡泊な味わいに加えて、まるでヤナギの葉のようなその姿からも柳都新潟の特産品にふさわしいカレイの中のカレイです。
主な産地の紹介
他のカレイと同様に主に小型底曳網で漁獲されます。大河の恵み豊かな遠浅の漁場が広がる県北海域での漁獲量が多く、寝屋漁港や岩船港(村上市)、新潟港(新潟市)で多く水揚げされます。
県産の出回り状況
底曳網の禁漁期があける9月以降、秋から初冬にかけてが旬です。産卵期の冬を前に雌はお腹に子(卵)を持ちます。子が熟しきる前の子持ちカレイの一夜干しは上品な旨味が際だつ超絶品です。
おいしい食べ方
塩焼きでも唐揚げにしても美味しくいただけるヤナギガレイですが、実は新鮮なものを刺身にして食べても秀逸です。 また、ちょっと一手間かけて一夜干しにすることで、その旨味は一層引きたちます。ここでは定番の一夜干しの作り方を紹介します。
ヤナギガレイの一夜干しの作り方(4人分)
材料
ヤナギガレイ(鮮魚)4尾
塩適量
作り方
- 鱗と内臓を取り除きます。
- 立て塩(水1リットルに塩大さじ2杯程度)に20~30分つけ込みます。
- ザルに並べて涼しい場所で半日くらい干します。冷蔵庫でもOKです。ここまでで一夜干しは完成です。
- 焼く前に体の両側の背骨に沿って包丁で切れ目を入れておくと、焼き上がりの身離れが良くなります。
- 加熱しすぎに気をつけて弱火から中火で炙り、全体に軽く火が通ったら絶品焼きカレイのできあがり。
知っていますか?ミニ知識
復活した特産品
平成の初めころには、漁獲量が少なく、あわや幻のカレイとなってしまうところでしたが、漁業者の資源管理の取組等により、資源量は徐々に回復し、平成26年に再び250トンの漁獲量を記録しました。現在、環境要因等の影響により、漁獲量は減少傾向にありますが、県の特産品であるヤナギガレイがいつまでも美味しく食べられるよう、これからも海を守り資源を上手に利用していかなければなりません。