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令和5年度 会計実地検査の結果
出納局では、適正な会計事務の確保を図るため、毎年会計実地検査を実施しています。令和5年度は、検査員が各所属に出向いて行う実地での検査と書面による検査を併用して行いました。
令和5年度に行った検査の結果を取りまとめましたので、お知らせします。
1 検査方法
特に次の項目に重点を置いて、関係職員に対するヒアリング、関係書類の確認などを行いました。
- 外部証拠を用いた検査
消耗品等の購入、契約代金の支払時期及び宿泊を伴う旅行の事実に誤りがないか。 - 物品の適正管理
・物品の適正な管理が行われているか。
・物品の亡失はないか。
2 検査結果
令和5年度の検査実施にあっては、主に支出事務や物品管理等に関する各所属の内部けん制機能を検証するとともに、出納審査機関としての所属出納員(補助職員)の審査状況を検査しました。検査結果のポイントは以下のとおりです。
- 概ね適正に事務が行われていましたが、一部で内部けん制が十分に機能していない事案がありました。
- 改善を要する不適切な事務処理は、検査を実施した359所属中、121所属(33.7%)で218件(前年度181件から37件増加)
- 支払遅延など支払に関する事務での改善指示(70件、改善指示全体の32.1%)が最多
※所属出納員とは
各所属に配置され、支出等に関する各種決議書等の審査や審査後の支払処理等を行う者をいいます。
検査項目 | 指摘件数 | 主な指摘内容 |
---|---|---|
支払 | 70件 |
|
物品会計事務 | 57件 |
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契約手続 | 36件 |
|
予算管理・支出負担行為 | 22件 |
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履行確認 | 20件 |
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保管金等・貸付金事務 | 8件 |
|
収入事務 | 5件 |
|
歳入歳出外現金事務 | 0件 | - |
旅費事務 | 0件 | - |
合計 | 218件 | - |
3 まとめ
改善指示の指摘数は前年度から増加し、多くの所属で事務処理誤りが発生しています。個々の指摘内容としては、支払時期の遅延や確認不十分による支払額や支払先の誤り等、相手方へ多大な迷惑をかけていたものなどがありました。
指摘した所属に対しては、適正な事務処理方法を示すとともに、財務会計事務に対する理解、習熟に努めるよう促した上で、対象所属からの報告文書の提出を受け、適正に改善されたことを確認しました。
出納局では、研修、指導、相談等を充実し、適正な執行が確保されるよう引き続き取り組んでまいります。
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