本文
平成28年度新潟米産地プレゼンテーション及び商談会「参加者の声」
平成28年度に開催した「新潟米産地プレゼンテーション及び商談会」には、首都圏・関西圏等企業延べ135社、新潟県生産者等延べ46者が参加しました。(東京2回・大阪1回の計3回開催)
参加した企業のみなさまからいただいたアンケート結果及び参加生産者からお聞きした感想などをご紹介します。
参加企業の声 ~参加者アンケートから~
(1)事前マッチングによる個別商談について
- 参加企業135社のうち、61社が事前マッチングによる個別商談を実施(実施率45.2%) 延べ139組の商談実施
- 個別商談を実施した61社のうち、アンケート回答数47件
個別商談実施者の感想
☑ 今後の取引につながるようないい話ができた(食堂・レストラン)
☑ 新潟の実情が良く分かった(米穀卸)
☑ 具体的な話ができて良かった。活用すると有効。(米穀卸)
参考:個別商談を実施しなかった理由
☑ 飲食店のチェーン展開のため、まだまだベンダーを通しての取引が主のため(食堂・レストラン)
☑ 関西での業務米の取扱いがわからないため(給食・弁当)
(2)展示会について
- 展示ブース内に設置した商談スペースでも自由に商談を実施
- アンケート回答数111件
参加者の感想
☑ たくさんの生産者と知り合いになれた。窓口が多く開けた。(米穀卸)
☑ 新たに販売できそうな商品が見つかった(米穀卸)
☑ どのような売り方をしたいのか、生産者から直接聞くことができた(米穀卸)
☑ 業者様からの提案のみでなく、リクエストを出せる様に、知識を付けるためのよい機会となった(食堂・レストラン)
事前マッチングによる個別商談
展示会場での自由な商談
(3)新潟米食べ比べについて
業務用米として「こしいぶき」「ゆきん子舞」「みずほの輝き」「笑みの絆」等、4~6品種を参加企業のみなさまに試食していただきました。
参加者の感想
☑ 新潟産にも多くの品種があり、また業務用もあることを知った(給食・弁当)
☑ なかなか同一県産品4品種も比較することがないため、参考になった(米穀卸)
☑ 普段、試食をあまりしない品種を食べることができた(米穀卸)
☑ 各品種の特徴がよく分かった(米穀卸)
☑ 用途別の進化を感じた(食堂・レストラン)
参加生産者の声
有限会社 大黒屋商店 (妙高市) 営業 尾崎さん
- 平成27年度東京、平成28年度東京・大阪参加(通算5回)
- 主な出展品種:笑みの絆、みずほの輝き、上越・妙高産コシヒカリ
商談会参加の目的
業務用米への需要が拡大の傾向にある中、実需(中食・外食業)者様と、用途別品種や多収性品種等に関する情報交換の場とし、更には、新潟県産米(業務用米)の生産と流通の拡大の推進に向けた取り組みを展開していく中で、最も効率的な商談会であると考え参加をさせて頂いております。
商談会に参加して感じたこと・参加実需の反応
新潟県産のお米に対する評価が高く、業務用米展開への要望が多いことを実感致しました。
この商談会を通し、業務用米の生産と流通の拡大に向けての課題の抽出ができ、今後の取り組みへの方向性を整理することができた感じが致しております。
おコメを取り巻く環境が大きく変化をしていく中、求められている商品を、安定的に生産し、供給できる体制の早期構築に取り組んでいきたいと考えています。
商談成立実績
- 平成28年度第2回「新潟米産地プレゼンテーション及び商談会」大阪会場
A株式会社様(飲食店経営・大阪府)おにぎり屋新規オープンに伴い、“みずほの輝き” 700kg/月納品(平成28年12月~取引開始) - 他 商談継続中あり
今後の業務用米の対応
新潟県産の業務用米に対する関心が高く、今後の供給数の拡大が求められています。
実需者様のニーズにいち早くお答えができますよう、業務用米の生産と流通の拡大を力強く進めていける体制づくりを構築していきていと考えています。
今後は更なる新潟県産米の魅力の発信にも注力をしていきたいと考えております。
農事組合法人 金塚 (新発田市) 鹿島さん
- 平成28年度第3回東京会場(平成29年1月25日)参加
- 主な出展品種:こしいぶき、こがねもち、コシヒカリ
商談会参加の目的
当法人の米の出荷、販売は、ほぼJA等の集荷業者に頼ってきました。
今回、新潟県主催の「新潟米産地プレゼンテーション及び商談会」の案内をいただき、課題でもあった関東圏への販路開拓、並びに実需者の現状を知るきっかけとなればとの思いから参加しました。
商談会に参加して感じたこと・参加実需の反応
新潟県産のコシヒカリは高価格帯であることから、商談会参加企業からは、コシヒカリ以外の低価格帯の品種を求める声が聞かれました。
当法人は、コシヒカリ以外のお米も提供できる提案や、独自の乾燥施設をアピールしたことから、実需者からの反応が好評だったように感じました。
また、他の生産者の栽培方法やPR方法も大変参考になりました。
商談実施状況
正式な契約には至っておりませんが、東京都内の小売業様と、こしいぶき6,000kg/年の取引に向け、商談を継続中です。(平成29年3月末時点)
今後の業務用米の対応
平成30年問題を見据え、コシヒカリの栽培面積を縮小し、需要に応じた多収穫米の栽培を検討しています。
低コスト化の実現による生産体制を確立し、実需者の要望に応えられる多収穫米の安定供給を目指すことで、業務用米の販路拡大に繋がればと考えています。