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6月の旬 おうとう
新潟産の特徴
新潟県の主な品種は「佐藤錦」です。5月中下旬にハウス栽培ものが出荷され、6月の上中旬からは露地ものの出荷が始まります。
雨に当たると果実が割れてしまうため、ビニールで覆って雨が当たらないよう、大切に栽培されています。
主な産地の紹介
県内でのおうとう栽培は、明治初期に新発田市で始まりました。
現在、県内最大の産地は聖籠町で、県産の生産量の9割近くを占めています。
県内の主な産地
栽培・収穫の様子
サクランボ(桜ん坊)の愛称で親しまれる「おうとう」は、別名「実桜」とも呼ばれます。
樹に実がなっているの期間はわずか50日ほどですが、果実は陽光を十分に浴びて鮮紅色に輝きます。
着色の良いものから一粒一粒、選りもぎをします。
新潟県産の出回り状況
早いものは5月中下旬から出回りますが、6月上旬から聖籠町を中心に本格的に出荷され6月末にはほぼ出荷を終えます。
甘みの強い「佐藤錦」、果肉の柔らかい「高砂」、少し甘酸っぱい「ナポレオン」と順に出荷され、それぞれの違った味を楽しむことができます。
おいしい食べ方
そのまま食べるのが一番。他にゼリーなどにもできます。
知っていますか?ミニ知識
日本生まれの「佐藤錦」
おうとう(桜桃)は明治以降に外国より導入された果樹です。
当時輸入された品種は「那翁(ナポレオンビガロウ)」、「高砂(ロックポートビガロウ)」など、和名が付されて呼ばれていました。
しかし、「佐藤錦」は1912年に山形県の佐藤栄助氏が育成した国産品種です。