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7月の旬 なす
新潟産の特徴
新潟県は日本一の栽培面積を誇り、県民は日本一なすを食べていると言われています。
「越の丸」「早生大丸」などの丸なす、浅漬けに最適の巾着型の「十全なす」や「梨なす」、長細型の「千両」、大きな「焼きなす」、先のとがった小さい「鉛筆なす」など栽培されている品種も多様です。
巾着型の十全なす
主な産地の紹介
新潟は古くからのなすの産地で、在来種も多く県内各地でそれぞれ「豊かな“なす”の文化」が継承されています。
主な産地は、新潟市北区、燕市、糸魚川市などです。
県内の主な産地
栽培・収穫の様子
新潟県から出荷されているなすの多くは3月に種をまき、5月に定植されたものです。
これから高温期になってくると開花から収穫まで、「越の丸」などの丸形品種で14日から20日、「黒十全」などの浅漬け用では5日から7日くらいかかります。
日中の高温時に収穫すると光沢が無くなるので、早朝に収穫します。
新潟県産の出回り状況
早いものは6月中旬から出始めていますが、7月上旬からお盆にかけてピークを迎える代表的な夏野菜で10月末ごろまで出荷が続きます。
新潟県には、地域特産的な産地が各地にあり、きんちゃく型の十全なすや丸なす、長なす、焼きなすなどいろいろな品種が出荷されています。
おいしい食べ方
なすは、煮る、焼く、揚げる、炒める、蒸す、漬けるといったいろいろな料理に使えます。
漬物には色彩がよく小振りなきんちゃく型、特にからし漬けには小型のものが向き、煮物や炒め物には煮くずれしない身のしまった丸なす、焼く場合は果肉のやわらかい長なすと用途により、品種を使い分けるのがポイントです。
つくってみよう!<十全なすの浅漬け>
十全なすは「塩漬け」が一番です。柔らかい皮の感触と果肉の風味を楽しむために、丸ごと漬けて召し上がるのがおすすめです。
ミョウバンや古くぎを一緒に入れると、漬けあがりの色が鮮やかになります。
- 材料
- なす 400グラム
- すり込み用:塩 大さじ1、ミョウバン 大さじ1
- 漬け汁用:塩 大さじ2、水 3カップ
- 作り方
- なすを「へた」つきのまま、良く洗います
- 容器に「漬け汁用」の塩と水を入れ、よく混ぜます
- 「すり込み用」の塩とミョウバンを混ぜ、なすにすり込みます
- 「漬け汁」の入った容器になすを入れ、押しぶた、重石(2kg位)をします
- 半日~一夜漬けでどうぞ。
(なすの大きさ、気温等で漬かり具合に差があります)
知っていますか?ミニ知識
魚沼巾着の由来
明治時代から南魚沼六日町で栽培されてきました。和歌山県の丸なすと自然交雑してできあがった品種といわれています。
果実は巾着型で果肉のしまりが良く、小果で収穫すると浅漬け用、大果で収穫すると煮物用や貯蔵漬け用となります。
特に、味噌漬けはでは身くずれしなくて、皮がやわらかく品質の良いものができます。