本文
10月の旬 かき
新潟産の特徴
新潟のかきは「おけさ柿」のブランド名で全国で親しまれています。
主な品種は「平核無(ひらたねなし)」と「刀根早生(とねわせ)」です。両方とも、種のない渋柿ですが、炭酸ガスやアルコールで「渋(しぶ)」を抜いて出荷しています。
特に、甘柿にはない甘くて滑らかな食感が楽しめるおいしい柿です。
主な産地の紹介
新潟のかきの歴史は古く、慶長8年(1603年)に佐渡市羽茂地区から始まったとされています。
新潟市秋葉区には樹齢300年余りの「平核無」の原木があります。
主な産地は、佐渡市、新潟市西蒲区・秋葉区等です。
県内の主な産地
新潟県産の出回り状況
県内のものは10月上旬より出荷され始め、10月中旬から11月上旬にピークを迎えます。出荷は11月中旬頃までにほぼ終了します。
栽培・収穫の様子
かきの実が赤いのは「カロチノイド」と呼ばれる色素のためです。この色素は高温では発現せず、秋が深まり気温が下がると次第に赤みが増してきます。
この色の変化から果実の熟度を判断し、適期に収穫が行われています。
果実の着色には太陽光線が大切なので、反射シートを敷いて、着色を促進します。
反射シートで着色を促進
知っていますか?ミニ知識
名の通り種がない、珍しいかき「平核無」
「平核無」は、新潟県原産の渋柿品種です。種子がないのに実を結ぶ特性から、別名「八珍(越後七不思議の次に不思議なことという意味)」とも呼ばれます。
現在の渋抜き方法は、アルコールや炭酸ガスを利用していますが、古くはお風呂の中で「湯抜き」が行われることもありました。脱渋後のトロリとした肉質は、多くの品種の中でも最上級と評価されています。