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10月の旬 かきのもと
新潟産の特徴
新潟の秋のおいしいものの一つに食用菊「かきのもと」があります。
これは新潟下越地方の呼び名で、中越地方では「おもいのほか」と呼ばれています。
花弁は赤紫で、ほろ苦い味とシャキシャキとした歯ごたえの良さが特徴です。
主な産地の紹介
主な産地は、新潟市、燕市などで、出荷の約8割を新潟市南区(旧白根市)が占めています。
水田転換畑を中心に、栽培されています。
県内の主な産地
新潟県産の出回り状況
10月上旬から霜の降りる11月下旬頃まで出荷されます。
栽培・収穫の様子
シルバーフィルムで被覆するためのパイプ
自然条件では10月下旬から開花します。
栽培では夕方から朝にかけてシルバーフィルムで被覆し、人工的に短日条件を1ヶ月くらい与えることで、収穫を1~2ヶ月早めて出荷しています。
一株に着いている花数は300~500個もあり、一つ一つ丁寧に摘む収穫作業は、労力がかかります。
おいしい食べ方
つくってみよう!!<かきのもととナメコの酢の物>
材料
- かきのもと(100g)
- ナメコ(缶詰のもの)(大さじ3)
- 酢(大さじ3)
- 砂糖(大さじ2)
- 薄口しょう油(小さじ1/2)
作り方
- かきのもとは花びらを摘み取り、良く洗う。
- 酢を少量入れた熱湯でかきのもとの花びらを茹でる。茹でた花びらは水で冷やした後、水切りする。
- ナメコは缶から出して水洗いし、ザルに上げて汁気を切る。
- 調味料を合わせて、好みの甘酢を作り、かきのもととナメコを和えてできあがり。
知っていますか?ミニ知識
歯ざわりは天下一品です。最近は新しい系統の研究も盛んで、さらに花色、食味の良いものも出回っています。
花色の赤紫色は「アントシアニン」という色素によるものです。その色を保つには茹でるときに酢を加え、またサッと茹でると歯切れ良く食べられます。