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11月の旬 大根
新潟産の特徴
本県産のだいこんは、これから旬を迎える秋冬だいこん、下越砂丘地の春だいこんや魚沼地域の夏だいこんなど標高差を利用して長い期間出荷されています。
生食用は「青首」品種が、加工用は「白首」品種が使われています。
これからは寒くなり、益々甘さとみずみずしさが増す時期となります。
主な産地の紹介
本県において、だいこんは栽培面積、生産量ともに上位の重要な野菜です。
全国的にみると、本県の作付面積は1,430haと全国6位、出荷量も29,700トンで全国9位です(平成30年度)。
主な産地は、新潟市、胎内市、長岡市、十日町市です。
県内の主な産地
栽培・収穫の様子
10月から11月にかけて出荷されるだいこんは8月下旬から9月上旬にかけて種をまきます。
1ヶ所につき3~5粒の種をまいて、葉が4枚位までに1本に間引きます。種をまいてから60日前後で重さ1~1.2kgのだいこんになります。
秋冬だいこんは、県内どこでも栽培されていますが、とりわけ広大な下越地方の砂丘地での栽培が多く、秋の風物詩にもなっています。
適度な気温と降雨に育まれて、水々しく、また肌が白くてきめが細かくなり、おいしくいただけます。
おいしい食べ方
煮たり、漬け物にしたり、干したりと非常に用途の広い野菜です。また、近頃、生でサラダにしたり、スープ仕立てなど新しい調理方法での用途も増えています。
知っていますか?ミニ知識
アジア原産、欧州育ち
だいこんには、ビタミンCやジアスターゼなどの消化酵素などがたくさん含まれています。忘れてならないのが葉の部分でビタミンCはもちろん、ビタミンAが多く含まれており立派な緑黄野菜です。だいこん特有の辛味は、からし油の一種で、胃液の分泌を促し腸の働きを整える効果があります。
だいこんの葉に近い部分は辛味が少なくおろしやサラダに、真ん中は甘味が強いので煮物に、先端部分は辛味が強く繊維が多いので漬け物などに、葉はいため物などに適します。
だいこんのおろし器は銅製のものがよいといわれます。銅はあたりが柔らかく切れ味鋭いため味が外に逃げにくいので、おろしのおいしさが保持されます。