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【十日町】魚沼米憲章
十日町市、津南町を含む魚沼地域では、消費者のみなさんに「おいしい魚沼コシヒカリ」をお届けするため、「魚沼米憲章」を定めて栽培に取り組んでいます。
今後もより食味の良い魚沼コシヒカリが生産されるよう、普及指導センターでは情報提供・技術支援を行います。
魚沼米憲章 ~トップブランド「魚沼コシヒカリ」の更なる飛躍を目指して~
序文
トップブランド魚沼コシヒカリの産地として、魚沼の自然、そして何よりも消費者と向き合った米づくりを続けるため、以下四つの取り組みを魚沼米に携わるもの全ての共通理念として掲げ、生産者・関係団体が一体となって実践する。
- 魚沼コシヒカリを育んだ故郷魚沼の自然に感謝し、地域の環境保全、景観に配慮した農業を推進します。
- 日本一の良食味米産地として、消費者に最高の食味の魚沼コシヒカリを安定的に提供するため、「高品質・良食味米」の維持向上のための10か条を徹底して実践します。
- 消費者との対話に努め、常に消費者に安全・安心を提供していくため、「安全・安心の米づくり」に向けた5か条を徹底して実践します。
- 常に栽培技術の向上・研鑽に努め、米づくり八十八の手間を惜しむことなく、最後の一粒までトップブランド魚沼コシヒカリに仕上げます。
1 「高品質・良食味米」の維持向上のための10か条
- 美味しさと品質を最優先した米づくりとするため、目標収量は510kg/10a(8.5俵)を基準とすること。
- 玄米タンパク含有率は、美味しさの基準である6.0%を目標とすること。
- 稲わらは、田んぼにすき込み、堆肥や土づくり肥料等を施用し、土づくりに努めること。
- 種子は県内で穫れた種もみを使用し、毎年更新すること。
- 8月8日以降に穂が出るよう、田植えは5月中下旬に行うこと。
- 稲の生育に合せて中干し・溝切りを行い、生育診断に基づき穂肥を施用すること。
- 稲の稔りを良くするため、落水は穂が出てから25日以降とし、高温の場合は可能な限り遅くまで落水しないこと。
- 胴割等の品質低下を防ぐため、適期に刈り取り、適正に乾燥すること。
- 整粒歩合の高い米に仕上げるため、調製には1.90mm以上の篩い目を使用し、丁寧に調製すること。
- 全量が1等米に格付けされるよう、稲をよく観察し、気象情報に留意して、適正に各作業を実践すること。
2 「安全・安心の米づくり」に向けた5か条
- 環境と調和の取れた農業生産活動を進めるため、農業環境規範を遵守すること。
- 気象変動による品質低下を避けながら化学合成農薬・化学肥料の使用量を慣行基準の5割以上減らすことを目指し、環境にやさしい農業に取り組むこと。
- 農道や畦畔は、草刈りを基本とすること。
- 生産履歴を記帳し、いつでも履歴情報が公開できること。
- GAPの取組みや、エコファーマーを目指すこと。