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県経済の現況’13~’14

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0005789 更新日:2014年10月31日更新

平成25年県内経済の概況

緩やかな持ち直しの動きがみられた1年

 平成25年の県内経済を振り返ると、一部に弱い動きがみられたものの、政府の経済対策や海外経済の持ち直し、26年4月の消費税増税を控えた駆け込み需要などにより、緩やかな持ち直しの動きがみられた1年であった。
 年前半は、政府の経済対策や景況感の改善を受けて公共工事や建築着工床面積が増加に転じた一方、製造業では企業の設備投資や経常利益の計画が下方修正されるなど、弱い動きもみられた。年後半は、賞与増加への期待などによって消費マインドが改善し、大型小売店で身の回り品などに動きがみられた。また、消費税増税に伴う駆け込み需要の拡大により新車販売や住宅着工が堅調に推移した。これを受けて製造業の求人が増加するなど雇用の改善が進み、緩やかな持ち直しの動きがみられた。
 これを個別にみると、個人消費・物価は、大型小売店販売額(既存店)については消費マインドの改善により靴やハンドバッグなどを含む身の回り品などに動きがみられたが、衣料品が天候要因などで伸び悩み、全体では前年を下回った。乗用車新規登録・届出台数は、年前半は前年のエコカー補助金の反動により減少したが、年後半は新車投入効果や消費税増税前の駆け込み需要により前年をわずかに上回った。物価は、電気代やガソリンの値上げに加えて、値下がりが続いていた家庭用耐久財に下げ止まりの兆しがみられるなど、緩やかに上昇した。
 住宅投資は、消費税増税に伴う政府の経過措置を受けて駆け込み需要が発生し、大幅に増加した。設備投資では、製造業は前期の大型投資の反動などから減少、非製造業は一部投資の見直しなどにより減少し、全産業では前年度を下回った。公共投資は、災害復旧工事は減少したが、政府の経済対策の効果などにより前年を上回った。
 生産は、海外経済の持ち直しを受けて輸出が増加した一方で、国内の設備投資向けでは弱い動きもみられ、概ね横ばいで推移した。企業動向は、収益については、製造業、非製造業ともに売上の増加などから前年度を上回った。景況感は、製造業、非製造業ともに改善し、緩やかな改善が続いた。倒産件数は、中小企業金融円滑化法の終了後も金融機関の柔軟な対応などにより、件数、金額ともに低水準で推移した。
 雇用は、求職者の減少や、求人が活発な建設業に加えて、年後半には好調な自動車や住宅関連の動きを受け、製造業で求人が増加するなど、有効求人倍率は改善が進んだ。

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