【開催済】「にいがた空き家セミナー」in新発田を開催しました

　空き家をお持ちの方や、ご自宅の将来に不安のある方など、多くの方に空き家に関する問題について理解を深めていただくために、下記のとおり、県民の皆様を対象とした空き家セミナーを開催しました。

記

『にいがた空き家セミナー ～空き家が気になったら聞く話～ 』

1. 日時：令和6年9月28日（土曜日）10時00分～12時30分
2. 会場：新発田市役所1階　札の辻ラウンジ（新発田市中央町3丁目3番3号）
3. 開催概要

　　(1)　基調講演　
　　　「住まいの終活 ～あなたの住まいが負の遺産になる前に～ 」　
　　　　講師　飯野 由香利 氏（新潟大学 教育学部教授）
　　(2)　事例紹介
　　　「新発田市内における空き家対策」　
　　　　講師　石井 政治 氏（公益社団法人新潟県宅地建物取引業協会　副会長）
　　(3)　パネルディスカッション
　　　「市内における空き家活用と持続可能なまちづくり」　
　　　　コーディネーター　
　　            　伊藤 良子 氏（新潟職業能力開発短期大学校　能開准教授）
　　　　パネリスト　
　　　　　　　関川 良平 氏（一般社団法人NEOHATT 代表理事）
　　　　　　　水島　 優 氏（イセジ・ソーシャルデザインプロジェクト 代表)　　

当日の様子

基調講演「住まいの終活 ～あなたの住まいが負の遺産になる前に～ 」

　基調講演では、「住まいの終活 ～あなたの住まいが負の遺産になる前に～ 」と題して、新潟大学教育学部　教授　飯野様より、空き家が増える社会的な背景やその影響、住宅の所有者に関わる問題やその対応策について、説明していただきました。 住宅を使わなくなったときにどうするか、住宅を相続したときにどうするかといったことについて、様々な視点から問題を提起いただきました。住宅が空き家となり、そのまま放置されてしまわないように、家族や周りの方と相談したり、解決に向けて考えていただくきっかけになったものと思います。

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事例紹介「新発田市内における空き家対策」

　事例紹介では、「新発田市内における空き家対策」と題して、（公社）新潟県宅地建物取引業協会　副会長　石井様より、市内における空き家の状況や、放置された空き家について放置されることの危険性、実際にあった放置空き家の対処事例を説明していただき、対処には弁護士や建築士といった各種専門家による対応が必要であることから、空き家無料相談所の開設についても説明がありました。専門家や各種団体、新発田市などと官民一体となって取り組んでいることが伝わりました。

パネルディスカッション「市内における空き家活用と持続可能なまちづくり」

　パネルディスカッションでは、新潟職業能力開発短期大学校　職業能力開発准教授　伊藤様によるコーディネートのもと、（一社）NEOHATT 代表理事 関川様、​イセジ・ソーシャルデザインプロジェクト 代表 水島様のお二人​をパネリストに、新発田市内での空き家を活用した取組について、経緯や今後の展望など説明していただきました。                         

​新潟職業能力開発短期大学校×新発田市のまちづくり（新潟職業能力開発短期大学校 職業能力開発准教授 伊藤様）

　伊藤様からは、学生とともに市内にある空き家をリノベーションしたプロジェクトの説明していただきました。新発田市とも連携し、空き家を使ってお試し移住ができる場所の整備、空き家バンクの登録物件を実際にリノベーションするなど、官学連携で取組まれた事例について説明していただきました。  

事例紹介（（一社）NEOHATT　代表理事　関川様）

　関川様からは、中心市街地での空き家活用によるエリア価値の向上に取り組んでいる事例について説明していただきました。まちづくり会社設立の背景から、補助金に頼らず事業を実施していくことの重要性などについて説明していただいた上で、高校生とともに取り組んだ空き家活用の事例や、商店街で空き家を使って起業した方への支援事例について紹介していただきました。

事例紹介（イセジ・ソーシャルデザインプロジェクト　代表　水島様）

　水島様からは、市内の空き家になった町屋を活用した様々なイベントを通じて、社会課題解決につなげる取組について説明していただきました。町屋の敷地全体を一つのまちに見立てて、マスタープランを作成し、そのマスタープランに地域を巻き込み様々なイベントを開催し地域とのネットワークを構築する活動や、歴史ある建築物を残していく活動などについて紹介していただきました。

参加者の様子

　セミナーは、定員70名のところ、72名のご参加があり、大変多くの方から参加していただきました。

　新発田市内だけでなく、新潟市内からも多く参加していただきました。

　参加者からは、

　・国・県の制度を知ることができ、相談先の紹介もありよかった。

　・実家だけでなく、我が家も空き家予備軍であることに気づけた。

　・空き家を放置すると問題になるということを意識していく必要があると感じた。

　・空き家の有効活用の具体例なども刺激を受けた。

　といった感想がありました。

同日には『不動産フェア』で空き家無料相談会も開催しました

　同日には、新発田市役所すぐとなりの「健康長寿アクティブ交流センター」で、（公社）新潟県宅地建物取引業協会が主催で「不動産フェア」を開催し、空き家に関する各種専門家による相談会も実施しました。

1. 日時：令和6年9月28日（土曜日）10時00分～16時00分　
   　　　（1組あたり30分）
2. 会場：健康長寿長寿アクティブ交流センター（新発田市役所すぐとなり）
3. 開催概要
   ・県内にある空き家等を対象に、専門家による無料相談会を開催
   　（新発田市以外の市町村も対象）