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平成30年度新潟県地価調査結果の概要について
- 県内の地価は、全用途平均で平成8年以来23年連続の下落となったが、下落幅は前年より縮小した。
- 用途別に見ると、住宅地・商業地・工業地について下落幅が前年より縮小したほか、宅地見込地は下落から上昇に転じた。
- 価格が上昇した地点は71地点(前年47地点)で、前年から価格変動のなかった横ばい地点は41地点(前年25地点)となった。
(この調査は県が7月1日現在で県内540地点の基準地の価格調査を実施したもの。)
住宅地 | 宅地見込地 | 商業地 | 工業地 | 全用途平均 | |
---|---|---|---|---|---|
全国 | △0.3%(△0.6%) | △0.3%(△0.8%) | 1.1%(0.5%) | 0.5%(0.0%) | 0.1%(△0.3%) |
新潟県 | △1.2%(△1.6%) | 0.1%(△0.1%) | △1.2(△1.7%) | △0.8%(△1.2%) | △1.1%(△1.6%) |
※変動率=(当年価格-前年価格)×100÷前年価格(小数点第2位を四捨五入)
1 県内の住宅地・商業地の状況
(1)住宅地
- ア 県全体で21年連続の下落となったが、下落幅は前年より縮小した。
- イ 利便性や居住性の高さから、新潟市北区の7地点、東区の9地点、中央区の10地点、江南区の7地点、秋葉区の3地点、西区の9地点の合計45地点(前年33地点)で価格が上昇し、横ばい地点は27地点(前年17地点)となった。
- ウ 観光業等地元産業の不振が続く地域や、人口減少率が大きな地域等では下落幅が引き続き大きい。
[表-2 住宅地主な市町村の変動率]
市町村名 | 変動率 |
---|---|
県全体 | △1.2%(△1.6%) |
新潟市 | 0.4%(△0.2%) |
長岡市 | △1.1%(△1.3%) |
上越市 | △1.9%(△2.0%) |
加茂市 | △4.0%(△4.3%) |
田上町 | △3.7%(△4.0%) |
湯沢町 | △3.4%(△3.8%) |
(単位:%)
順位 | 所在地 | 価格 | 変動率 | 前年順位 |
---|---|---|---|---|
1 | 新潟市中央区水道町2丁目808番17 | 153,000円/平方メートル (142,000円/平方メートル) |
7.7%(0.7%) | 1 |
2 | 新潟市中央区関屋松波町3丁目210番 | 142,000円/平方メートル (142,000円/平方メートル) |
0.0%(△1.4%) | 1 |
3 | 新潟市中央区幸西3丁目254番19 | 136,000円/平方メートル (134,000円/平方メートル) |
1.5%(1.5%) | 3 |
※最高価格地については、平成元年に地点が設けられて以来、初の単独1位。
所在地 | 価格 | 変動率 | |
---|---|---|---|
変動率1位 | 新潟市中央区水道町2丁目808番17 | 153,000円/平方メートル (142,000円/平方メートル) |
7.7%(0.7%) |
変動率最下位 | 魚沼市大湯温泉字山ノ根320番1 | 10,200円/平方メートル (10,700円/平方メートル) |
△4.7%(△4.5%) |
(2)商業地
- ア 県全体で26年連続の下落となったが、下落幅は前年より縮小した。
- イ 利便性の高さなどから、東区の1地点、中央区の18地点、江南区の1地点の合計20地点(前年12地点)で価格が上昇し、横ばい地点は9地点(前年3地点)となった。
- ウ スキー客、観光客の長期減少傾向が続く地域や、既存商店街の衰退が続く地域では下落幅が引き続き大きい。
市町村名 | 変動率 |
---|---|
県全体 | △1.2%(△1.7%) |
新潟市 | 0.8%(0.0%) |
長岡市 | △1.6%(△1.9%) |
上越市 | △3.1%(△3.3%) |
加茂市 | △4.1%(△4.6%) |
妙高市 | △4.0%(△4.3%) |
出雲崎町 | △4.0%(△4.3%) |
(単位:%)
順位 | 所在地 | 価格 | 変動率 | 前年順位 |
---|---|---|---|---|
1 | 新潟市中央区東大通1丁目25番外 「東大通1-2-30」 |
540,000円/平方メートル (535,000円/平方メートル) |
0.9%(△0.9%) | 1 |
2 | 新潟市中央区万代4丁目2446番1外 「万代4-1-8」 |
460,000円/平方メートル (443,000円/平方メートル) |
3.8%(3.0%) | 2 |
3 | 新潟市中央区古町通6番町953番1 | 431,000円/平方メートル (428,000円/平方メートル) |
0.7%(△0.7%) | 3 |
※1 住居表示済みの画地は「 」に住居表示番号を併記している。以下同じ。
※2 最高価格地については、平成13年から18年連続の1位。
所在地 | 価格 | 変動率 | |
---|---|---|---|
変動率1位 | 新潟市中央区弁天2丁目1790番6 「弁天2-3-35」 |
230,000円/平方メートル (219,000円/平方メートル) |
5.0%(4.35) |
変動率最下位 | 妙高市大字田口字南288番2 | 18,200円/平方メートル (19,100円/平方メートル) |
△4.7%(△5.4%) |
2 全国の地価調査結果の状況
- 平成29年7月以降の1年間の地価について、全国平均では、全用途平均が平成3年以来27年ぶりに下落から上昇に転じた。用途別では、住宅地は下落しているものの下落幅の縮小が継続。商業地は2年連続で上昇し、上昇基調を強めている。工業地は昨年の横ばいから、27年ぶりに上昇に転じた。
- 住宅地は、全国的に雇用・所得環境の改善が続く中、低金利環境の継続等による需要の下支え効果もあって、交通利便性や住環境の優れた地域を中心に需要が堅調であり、全体として下落幅の縮小が継続している。三大都市圏(東京圏、大阪圏、名古屋圏)においては、各圏域で上昇基調を強めている。地方圏は下落を続けているが、下落幅は縮小傾向を継続している。
- 商業地は、再開発事業等の進展による繁華性・回遊性の向上や外国人観光客をはじめとする国内外からの来街者の増加等を背景に、主要都市の中心部などでは、店舗、ホテル等の進出意欲が依然として強い。三大都市圏においては、各圏域で6年連続の上昇となり、上昇幅も昨年より拡大している。地方圏は下落を続けているが、下落幅は縮小傾向を継続している。
【地価調査とは】
国土利用計画法による土地取引の規制を適正かつ円滑に実施するため、県が毎年7月1日現在で基準地の価格調査を実施し、その結果を公表するものである。これは、国の行う地価公示と併せて一般の土地取引の指標ともなるものである。本年度は全国で21,578地点、本県では540地点で実施した。
住宅地 | 宅地 見込地 |
商業地 | 工業地 | 林地 | 計 | |
---|---|---|---|---|---|---|
全国 | 14,850地点 (14,890地点) |
153地点 (163地点) |
5,225地点 (5,238地点) |
863地点 (848地点) |
487地点 (505地点) |
21,578地点 (21,644地点) |
新潟県 | 392地点 (392地点) |
5地点 (5地点) |
109地点 (109地点) |
23地点 (23地点) |
11地点 (11地点) |
540地点 (540地点) |
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