「新碧」の果実
「新碧」と主要品種の収穫時期
「新碧」と主要品種の果実品質
新潟県は古くからのなし産地ですが、開花期の天候不順による着果不良、人工受粉や防除等春作業の競合が栽培上の問題となっています。そこで、園芸研究センターでは、人工受粉を必要としない「自家和合性」を有する良食味品種を育成し、令和3年5月に品種登録出願しました。
収穫期は9月中旬から10月上旬で、「豊水」や「あきづき」の収穫期と重なりますが、大果で玉揃いが良く、黄緑色の果面が美しい青なしという外観で存在感を示すことができます。また、糖度が高く酸味が少ないため甘味を強く感じ、食味評価が高いことが特徴です。
栽培上の特徴は、自家和合性であるため開花期の天候不順の影響を受けにくく、人工受粉無しでも安定した着果が得られます。また、黒斑病抵抗性を有することから、防除作業の省力化も可能となります。
品種更新や規模拡大の意向がある既存のなし農家や、果樹の新規導入の意向がある水稲農家に導入をお勧めします。